3定終了後の視察は今治市&静岡市

静岡市議会の建物に入ると趣のあるステンドグラスと階段が出迎えてくれます

今年度の区議会保健福祉委員会の視察は、愛媛県今治市の「今治版ネウボラについて」と静岡県静岡市の「終活支援について」でした。今治市はタオルや造船の産業が盛んで知られている街です。現在の市長(2期目)はネウボラ*を公約に掲げ、妊娠期から18歳まで切れ目のない子育て支援を経済的、伴走型両輪で支援体制を構築。若手職員でプロジェクトを形成して子育て支援のあり方について検討してきたとのこと。「母子保健」「児童福祉」「発達支援」を集約し相談機能のワンストップ化を実現させていました。現在、雨でも遊べる、全世代ゾーン、高校生も利用できる自習スペースや居場所が併設され、すべての子どもに関わる機関が一カ所に集約できる今治版ネウボラ拠点施設整備が進められており、進化し続けている取り組みについて話を聞きしました。

*「ネウボラ」とはフィンランド語で「アドバイス(情報)を受け取る場所」という意味をもつ妊娠期から就学前までの子育て家庭を切れ目なく支援する制度および地域の拠点の名称

一方の静岡市では「未来の安心に向けた取り組み(終活)」について視察。静岡市の高齢化率は31. 5%、これは政令指定都市で二番目に高い水準だそうです。こちらも市長のトップダウン。終活支援事業を担うのは優良事業者として認証された民間の終活支援事業者ですが、だからといってそこに丸投げせず、市が責任を持って利用者をサポートするエンディングプランサポートの仕組みのほか、終活情報の登録・伝達や現金・不動産の生前寄付・遺贈寄付のしくみなど、市民からの声をもとに、誰もが安心して過ごせるまちへと、寄り添った取り組みがされていると感じました。杉並区でも行っている事業もありましたが、市民の不安に応える包括的な取り組みは参考になりました。