「見えなくても安全に渡れる」って大事!

 

子育て中の視覚障がい者から、以前よりいろいろと提言をいただいていますが、今回は保育園の送り迎えの通り道にある信号がやっと音声化された報告です。

見えない人の自立した社会活動に必要なインフラ整備は様々ありますが、当事者にとって、特に点字ブロックと音のサインはとても重要だとのことです。横断歩道を渡る際、音声信号がない場合は車が止まった気配や周りの人の様子を察知して渡ると聞きました。雨の日などは雨音で気配が消されてしまうため、とても危険だということも。どうして、全ての信号が音声式になっていないのか、怒りさえ湧いてきました。

ご相談をいただいた通園に使う信号の音声化については当初、区を通じて警視庁に問合せをしてもらいましたが、近くに福祉施設や公共施設などがあるところでないと設置は厳しく、計画もないと言われ、近くの歩道橋があるというのも優先順位が下がる要因のようでした。そこで、歩道橋の利用についてご本人に確認すると、積極的に使う視覚障がい者もいるかもしれないけれど、車の音が大きく、狭いため、子連れではなおさら自分は歩道橋は避けたいということでした。そのため、ますます横断歩道の音声化の必要性を感じ、都議会生活者ネットを通じて警視庁に予算要求を行いました。都道であり、警察のマターのため、都議会の機能を活用。その過程で、今年3月に横断歩道上をまっすぐ歩けるようエスコートゾーンという点字ブロックがつき、課題の一つがクリアに。そして、当初、設置が厳しそうだった音声信号がついに昨日、運用開始に!やっとだけど、クリスマスプレゼントかな。見えない人にやさしい横断歩道になりました。

音声信号は音が気になると近隣からの苦情もあると聞きますが、最近では「ピヨピヨ」とか「カッコウ」とかの擬音式が主流のようで、今回のところも「ピヨッピヨッ」という音で、それもスイッチにタッチしないとならないしくみになっていました。ただ、広くて人の多い横断歩道では、タッチ式だとそこに行き着けないこともあるとか。気づいた人がタッチしてくれると助かるとも聞きました。周りのちょっとした気遣いもとても重要です。

視覚障がいのある留学生が言っていたと相談者が教えてくれたこと「欧米では人が助けてくれるから点字ブロックがない。日本は点字ブロックがあるのに歩きにくいのは人が助けてくれないから」と。心にぐさりと来ました。

今後も障がい者が当たり前に地域で暮らせるよう当事者の目で一つひとつチェックしていきます。