地球を救う作戦会議!めざせ「シンプルで豊かな暮らし」

深大寺からけん引して練馬までやってきた移動式えねこや

8月22日は私が所属する生協の企画「地球を救う作戦会議@えねこや」に参加しました。

自然エネルギーだけで心地よく過ごせる小さな建築(小屋)で“えねこや”。この日は移動式えねこやが配送センターにやってくるというので、ぜひ見学したいと即申込み。一般社団法人えねこやの代表理事の湯浅剛さんの講演会も合わせて参加。親子やご夫婦で参加が多く、皆さん、興味津々でした。

湯浅さんは木造住宅設計の傍ら、3.11の福島原発事故をきっかけにエネルギー問題に関心が向くようになったということです。調布市深大寺にある古い家屋を改装して、オフグリッドハウスとして設計事務所「えねこや六曜舎」として使用するとともに、その普及活動をおこなっています。オフグリッドとは電力会社の送電網にはつながらず、太陽光発電などの自然エネルギーや蓄電池を活用して電力を自給自足するしくみのこと。電線とつながることが当たり前をやめた湯浅さん。その実現には太陽光発電パネルと蓄電池、それらをつなぐ充電コントローラーと直流を交流に変換するインバーターが最低限必要な設備。えねこや六曜舎にはプラス190リットルの太陽熱温水器を設置しているので、隣の自宅から家族も「えねこや六曜舎」にシャワーをしに来るとか。また、冬は無電力ペレットストーブを使うので、ガスも必要ありません。耐震、断熱性能を高め、国産の木材を使った「えねこや」。オフグリットには曇りでも発電できるパネルの採用がポイントとのこと。今や太陽光パネルも日進月歩でパネルごとの特徴もいろいろ。毎日の天気が気になりつつ、これまでに電気が足りなくなりそうだったのは年に1日ぐらいだそうです。夏場は黒猫のためにエアコン(300~400w/日)を一日中つけているとか。「えねこや六曜舎」の年間消費電力量は1273kwh。余った電気は充電スポット(スマホ充電5w)として開放して、災害時のたすけあいとして分けてあげられることもできるよねと。太陽がある限り持続可能なわけです。自然エネルギーと省エネで災害に強いまちづくりと「地球にやさしいシンプルな暮らし」を実践しています。見学会やセミナーの開催、多摩市の小学校の総合学習の授業も行っているとのこと。

SDGsも意識してみると、17の開発目標の内8つを達成(3.すべての人に健康と福祉を  4.質の高い教育をみんなに  7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに   11.住み続けられるまちづくりをつくる責任つかう責任  13.気候変動に具体的な対策を  15.陸の豊かさも守ろう  17.パートナーシップで目標を達成しよう)。

温暖化と災害対策が同時に解決すること、断熱と日照調整と省エネ設備で省エネ化、地産地消の小規模分散型の再エネ化、地産地消の自然素材で環境負荷を抑えて、「依存から自立」に向けて私たちの暮らしも見直していくことが必要で、その実践例に学ぶことができました。

今年の夏も猛暑が続き、誰もが地球温暖化による気候危機を感じているはずです。これから台風シーズンということで豪雨や水害なども心配です。このまま何もしなければ、気温はどんどん上昇していくことになります。デンマークでは80%が自然エネルギーにシフトしています。それに対して日本は18%。8割近くをいまだ化石燃料に頼るはずかしい国です。CO2を排出しない再生可能エネルギーへの転換が急がれます。

杉並区にも移動式えねこやを連れてきたいと強く思いました。

移動式えねこや内部のキッチン。キャンプ気分が味わえそう