災害時の授乳支援の充実を!~議会報告①~

2020年第3回定例議会は2019年度の決算を認定する決算特別委員会も開催され、9月9日から10月13日の1か月以上にわたる長丁場でした。

今回、一般質問に取り上げたのは「災害時の授乳支援」と「ハラスメントを許さない職場、地域の実現に向けて」の2つのテーマ。質問および答弁はすでにこのHP(区議会報告)にアップしてあるのでぜひご覧ください。

「災害時の授乳支援」については、女性防災ネットワーク東京が主催したオンラインセミナーに参加したことから質問につなげました。

災害時、乳幼児親子が震災救援所で子どもの夜泣きなどで肩身の狭い思いをしなくて良いように別室を設けるとか、授乳や着替えができる人目のないスペースの確保など当事者の身になった配慮されなければなりません。非常時なのだから、我慢しなきゃという話ではないと思います。区の震災救援所運営マニュアルには女性の視点が少しずつ盛り込まれるようになりましたが、文字化しただけに終わらせず、きちんと訓練などに落とし込んでいくことが必要です。今回は防災の中でも授乳支援というテーマに特化し、救援所を運営するスタッフや母親自身が正しい情報を理解しておく必要があるとの思いから質問。

授乳支援という視点を救援所運営メンバーの研修や訓練、マニュアルの見直しに入れるよう求め、区からはマニュアルの見直しやそれを踏まえた研修や訓練の実施を救援所会長・所長会などで働きかけていくとの答弁を得ました。今後、実施につながっているか点検していこうと思います。

また、普段から母乳育児を実践している母親が災害時でも安心して継続できるために必要なこと、人工乳育児の人はどういうことに気を付けなければならないかなどをパパママ学級や子育て講座などで子育て家庭に学ぶ機会を提供していくことが必要です。区では妊娠中の方や乳幼児がいる家族向けに『知っておきたい!「災害時の備え」』という冊子を作成していますが、授乳支援についての記載がなかったため、授乳のことや様々なツールや相談先などの情報をその冊子に加えるよう提案。早速、担当所管が実現に動いてくれました。充実した冊子の出来上がりが楽しみです。

改定前の現在のもの(杉並区のHPからダウンロードできます)