新型コロナウイルスが私たちにもたらしたもの② ~介護現場では

介護崩壊を招かないために介護現場への支援強化を!!
今回の第2回定例会の一般質問では、このコロナ禍における介護現場の窮状について取り上げました。連日テレビ報道では医療崩壊やPCR検査のことばかりが扱われていました。当然、医療崩壊させないための対策は最優先課題ではありますが、介護現場も身体介護など濃厚接触しなければ成り立たないケアです。そこを担う介護従事者は日々感染と隣り合わせの不安の中で高齢者や障がい者の生活を支えていました。

杉並区は今年度、すでに3回の一般会計補正予算を組んだことは、5月22日に投稿しました。医療崩壊に対しても区は早い段階で発熱外来を独自に設置したり、コロナ感染者対応のために逼迫する病院経営を支援する対策を打ち出したことは評価できます。しかし、これまでに介護現場を支援する予算は見当たりません。国の第2次補正予算にやっと、介護・福祉の現場を支えている職員に対し、新たな給付金を出すなど盛り込まれるようですが、すべての介護従事者にいきわたるのか心配です。
マスクの支援はあったとの答弁でしたが、消毒液や手袋、さらには防護服などは自前で調達したところが多かったのではないでしょうか。高値物資の営業が高齢者施設などにも回っていたとか。
今後、区は介護現場が何に困り、必要な支援は何かをきちんと聞き取り、次に必ず来ると言われている第2波・第3波に備えて対策を講じることが必要であり、そのことを求めました。

介護現場はコロナ以前から人材不足が課題となっていました。今回のコロナ禍では感染リスクや家庭の事情などから介護職から離れる人もいたと聞きます。2025年問題が叫ばれる中、介護の現場が弱体化してしまうことは避けなければなりません。福祉従事者の処遇改善も抜本的に改善していくことも重要課題であり、今回のコロナ禍を契機に議論が進むことを願ってやみません。

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