杉並にもつくりたい! 富山型デイサービス ①

簡単なリハビリ訓練をする高齢者や遊んでいる子どももいるデイサービス「わかば」

杉並・生活者ネットワーク福祉部会が企画した福祉ツアーに参加し、富山県氷見市のデイサービス「わかば」と高岡市のコミュニティハウス「ひとのま」の2か所を訪問しました。「ひとのま」の様子は一緒に参加したそね文子がHPに書いているので、私はもう一か所のデイサービス「わかば」の様子を報告します。

 氷見市にあるNPO法人デイサービス「わかば」は、いわゆる富山型デイサービスの一つとして10年前に開設しました。富山型デイサービスとは年齢や障がいの有無にかかわらず、誰もが一緒に身近な地域でデイサービスを受けられる場所で「小規模」「多機能」「地域密着」が特徴です。

今から22年前、病院の看護師をしていた惣万佳代子さんら3人が、病院から家に帰りたがるお年寄りをたくさん見てきて、家庭的な雰囲気のもとでケアを必要とする人たちの在宅を支えるサービスを提供したいと思い、民家を改修した小規模な建物で対象者を限定せず、地域の身近な場所でデイサービス「このゆびとーまれ」を開設したのが始まりです。

 当初から全国的に注目を集め、私がかかわっていた生活クラブ運動グループでも何度となく惣万さんの講演会を企画したり、「このゆびとーまれ」を視察したりしました。何に興味がそそられたかと言えば、子どもやお年寄り、障がい者などいろいろな人が同じデイサービスで過ごしているということ。さまざまな人がまじりあってまさにインクルーシブ!           (つづく)