年頭にあたり

明けましておめでとうございます。

コロナ禍が続く中、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻から、もうすぐ1年。戦争はどちらの国にとっても良いことは何もないはずなのに、なぜ辞められないのか。始めるのは簡単、でも辞めるのは難しい、誰もが気づいているのにどうして。だから、戦争は絶対にいけない!

そして、世界各地で起こった水害や地震などの自然災害、日本も年末来大雪で生活インフラに影響が出ました。気候危機問題も待ったなしです。コロナ禍で疲弊した私たちの暮らしに追い打ちをかけるようなエネルギー価格や物価高も続き、負の連鎖を何とか断ち切る1年としたいけれど、国政を見れば、防衛費の大幅な増額。5年で1.5倍の43兆円を投入するとした岸田政権。子ども予算倍増はどこへ行ってしまったのか。社会保障費も逼迫する中、防衛費にこれだけの予算をつぎ込むのはいかがなものか。それも増税までして。敵基地攻撃能力の保有を宣言し、安保法以来、さらに積極的に戦争のできる国へと邁進する政府の姿勢に恐ろしささえ感じます。

そして、さらに許せないのは原発問題。これも依存度を縮小していくはずではなかったのか。老朽原発の延命最大60年に、停止中の期間を含めない、原発の新増設など、福島の事故の処理もまだ目途もつかず、故郷に戻れない人々もたくさんいます。ウクライナの原発が標的にされたことを見ても、攻撃対象となったらと考えると、本当に恐ろしく、怒りしか覚えないのは私だけではないと思います。区議会の会派いのち・平和クラブでは3か月に1回、東海第二原発の再稼働を阻止するための街宣活動をしています。福島との距離の半分しかない東海第二原発。避難計画も不十分だと水戸地裁は再稼働差し止め判決を出しています。福島の原発事故でも東京の水道水から放射能が検出されましたし、杉並の小学校の芝生の養生シートからも検出され今でも区役所の地下に厳重に保管されています。原発がひと度事故を起こせばどうなるか、きちんと考え、私たちの生命や暮らしを守る責任を政府には果たしてほしいと思います。

●政治は生活をよくする道具!

一番身近な「暮らし」のことを決める場である区議会で活動している私は、常に生活の視点、当事者目線を第一に考え行政に提案することを心がけてきました。戦争も原発も気候危機もすべて私たちの暮らしとつながっています。そこに暮らすひとりの声を大勢の声にして、区政に届け、区民自らの発信によって、より良い暮らしにしていくプロセスを大事にしていきたいと思います。

今年の4月に行われる統一地方選挙に向けて挑戦の準備をすすめています。どうぞ、本年も生活者ネットワークの活動にご注目ください。そして、たくさんの声をお寄せください。よろしくお願いいたします。

2022.12.04@阿佐谷駅南口