大事にしたい!生命を守ってくれる農地 ①

夏休みのイベント「生き物調べ」は善福寺3丁目の畑で

9月10日から第3回定例議会が始まりましたが、その合間をぬって都市整備部みどり公園課が地域住民向けに開催した「杉並区緑地保全方針に関する講演会・説明会」に参加しました。今年の7月にも「都市農地保全自治体フォーラム」に参加し、杉並区の取組みを追いかけてみたいと思ったからです。

 杉並区は2012年3月に「杉並区基本構想(10年ビジョン)」を策定し、その中でみどりに関して「みどり豊かな環境にやさしいまち」を目標の一つとして掲げています。その実現に向けて昨年9月に策定されたのが「杉並区緑地保全方針」。杉並区は農地がたくさんあるわけではありませんが、比較的みどりが多い印象があります。

 1972年の調査では24.02%だった緑被率も1997年には17.59%まで減少しましたが、2012年調査では22.17%まで回復しています。23区3番目の緑被率を維持していることになります。なかなか頑張っている。しかし、そのみどりの所有の割合は公的3に対して私的7となっていて、多くを民間のみどりに依存している状況だということがわかりました。

15年ほど前に私が上井草1丁目に越してきた時はまだ生産緑地や屋敷林があちこちに点在していましたが、この間に早稲田通り沿いをはじめ地域の中のみどりの空間はだいぶ減ってしまいました。その状況を見ても放っておけばみどりはどんどん消滅していくことは明らかです。そんな中、区が「杉並らしいみどりの保全地区」を選定して、その内の荻窪一丁目・成田西三丁目地区を屋敷林・農地保全モデル地区に設定して様々な取り組みをしていくということです。