現代版寺子屋”カフェ塾テラコヤ“

前田和真理事長(左)と田中啓行理事(右)と

私がかかわる草の根市民基金ぐらん運営委員会では助成をした団体と交流を深める企画として、全体の報告会の他に、個別に交流・学習会を年2回開催しています。1月18日には2022年度活動に助成を行ったNPO法人テラコヤをゲストにお話しを伺いました。以前にも、このカフェ塾テラコヤのことはブログ(*)に書きましたが、改めて、今の時代のユニークな現代版寺子屋の活動をご紹介します。

●子どもの夢を叶える塾

カフェ塾テラコヤは「お金はないけど夢を叶えるために大学受験を頑張りたい」という高校生を応援するために立ち上げた団体。小中学生向けの学習支援は数多くあれど大学受験をサポートする取組みはほとんどありません。池袋で定休日のカフェや企業の会議室等を借りて無償の大学受験指導を2021年4月から行っているまだ若い団体です。団体の代表も理事も若い社会人スタッフ。高校教員経験や日本語学校指導経験を持つメンバーも。学習サポートするのは様々な大学の学生ボランティアで、40名以上が登録し、毎回10名程度が学習サポートに入っているそうです。最近は社会貢献したい志が高い生徒が増えてきたとのこと。そして、勉強だけでなく様々な体験を提供することによって、昨今の大学入試で拡大傾向にある総合型選抜(旧AO入試)での合格を有利にし、これまですべての生徒が大学合格!

●日々進化!

このテラコヤの活動は日々進化していることが今回の交流・学習会でもわかりました。現在、テラコヤのことを知って公式LINEでつながった生徒は約500名、その内約120名が生徒登録。週1回のカフェ塾テラコヤには常時20~30名の生徒が参加しているとのこと。中には外国にルーツを持つ生徒や聴覚に障がいを持つ生徒も。そして、勉強だけでない体験の場としてのテラコヤカフェも継続した活動として展開、さらには某水族館のグッズ開発にも高校生が関わるなど、企業や地域団体とのコラボレーションも広がりを見せています。さらにさらに、多摩地域や大分県にまで、オンラインを活用してこの活動が広がっています。地元メディアにも注目される存在。子どもの夢の実現に大人が関われることって素敵だなと思います。また、テラコヤに参加していた生徒が大学生になり、今度はサポート側になって帰ってくるという話にもうれしくなりました。

代表の前田さんは高校教師時代、子どもたちに大海原に出ていく体験をやらせたかったが、学校では難しかったと。社会との結びつきが教育現場では弱いと。まさに、教育とは勉強だけでなく、いかに体験を積めるかが肝だなと私も思います。最近、トー横キッズも来ているとか。勉強半分、居場所半分。そういう柔軟で懐の深い活動は今の子どもたちにとってとても重要な要素だと感じました。居場所づくり=役割づくり、今、集まってきている子が何を求めているのか、それを実現したいとおっしゃった前田さんの言葉が印象的でした。子どもの自主性を引き出し、自己肯定感を高める活動に触れられた心温まる時間でした。次にお会いするのが、今から楽しみになりました。

*https://okuda.seikatsusha.me/blog/2022/06/22/1650/