原発回帰はダメです!

今日は3か月に一度の東海第二原発再稼働反対の声を、首都圏で一斉に挙げる日でした。毎回、区議会会派議員や市民の方々と阿佐ヶ谷駅南口で発信しています。今回は4月の区議会議員選挙に向けて準備をすすめている方々も合流して一緒に”原発NO!“を訴えました。

今日は3.11。決して忘れてはいけない日です。それを思い起こさせるかのように早朝に地震がありました。東京電力福島第一原発事故から12年。しかし、12年経った今なお、事故の後始末も進まず、先の道筋も見えず、故郷に戻れない方々はまだ3万人もいると言われています。だからこそ、今一度、原発は本当に必要かということをみんなで考えていく必要があります。

東海第二原発の再稼働を巡っては、運転開始から40年以上が経過する老朽原発で、水戸地裁が事故の際の避難計画に不備があるとして再稼働を認めない判決を日本原電に言い渡しました。今から2年前のことです。日本原電はこの判決を不服として控訴しています。しかし、日本原電は安全対策費3,500億円を調達できず、東京電力等に財政支援を要請しながら、判決を無視して再稼働の準備をすすめているような会社です。また、敦賀原発の審査書についてデータを改ざんする等、原発を稼働させる資格があるとは思えません。

福島の事故の教訓から原発の依存度を縮小していくはずではなかったのか。それなのに、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機や脱炭素化を理由に、岸田政権は原発推進へと大きく舵を切りました。原発の新増設に言及し、老朽原発の延命最大60年を可能とする現在の法律にも大いに疑問があるのに、あろうことか原発停止中の期間を含めないとするなど、国民の安全を二の次にした岸田政権に対して、私たちはNO!を突きつけなくてはなりません。

公共施設でも築50年60年となれば建替えの必要に迫られるのに、最も安全性を重視しなければならない原発を60年70年と使い続けることを良しとする神経を理解することができません。機器の耐用年数やシステムの老朽化など、施設は稼働していなくても劣化は進みます。もともと30~40年の耐用年数で設計されているということですから、なぜ60年越えに耐えられるのか理解に苦しみます。

福島の事故ではこの杉並にも放射性物質は降り注ぎ、水道水からも放射能が検出され、赤ちゃんのいるご家庭にはペットボトルの水が配布されました。杉並区の小学校の芝生の養生シートからも高濃度の放射能が検出され、今も処理できず区役所の地下に厳重に保管されています。

東海第二原発と杉並区の距離は福島の半分で、もし、東海第二原発で事故が起きれば、杉並区でも間違いなく被害を被ることになります。そうなってからでは遅いのです。

当時、福島第一原発で発電した電気は首都圏にいる私たちが消費していました。だから、その反省に立ち、私たちがすべきことは省エネ、そして、地産地消の再生可能エネルギーへのシフトをすすめ、子どもや孫の未来には原発のない社会にしていくことだと思います。