天ぷらバスで行く植樹ツアー②

廃食油からつくったバイオ燃料で走るバス

●今回のツアーのもう一つの目玉は天ぷらバス

エコツーリズムを企画している「REBORN」の手配で廃食油由来のバイオ燃料(BDF)で走るバスで行ってきました。排気ガスは揚げ物のいいニオイが。以前、生活者ネットワークでも選挙カーを天ぷら油で走らせたことがありました。給油が大変とあって1回こっきりやめてしまいましたが、「REBORN」では毎週のように天ぷらバスをチャーターしてエコツーリズムを行っています。自動車メーカーが保障をしないということで、なかなかBDFが広がらないという難点はありますが、いずれBDF対応の自動車も出てくるのではないでしょうか。地産地消のエネルギー、CO2を出さないエネルギーとして最近では重宝がられ、欧州では航空機のジェット燃料としても使われ出しているとか。そのため価格が高騰し、廃食油泥棒まで生み出しているという記事を目にしました。

生活者ネットワークでは廃食油を回収してきた実績をもとに区での回収を提案し実現してきました。現在、杉並区では区役所本庁舎、清掃事務所3か所、地域区民センター7か所(セシオンは改修中で休止中)、環境活動推進センターで回収しています。以前、障がい者支援団体が廃食油をBDF化する事業を行っていたそうですが、においがくさいと近隣からの苦情でやめてしまったという残念な話を聞きました。リサイクルの輪が完結するように、区でも回収するだけでなく、一歩踏み込んだ活用方法を検討できないか模索していきたいと思います。