2025年も宜しくお願いいたします!
新年あけましておめでとうございます。
昨年の元日は能登半島地震が発生し、大きな被害のニュースに呆然でした。また、地震の復興もままならない中、9月には豪雨災害にも見舞われるなど度重なる被害に改めてお見舞い申し上げます。地震被害が大きかった珠洲市には住民の粘り強い反対運動により建設中止になった原発建設計画がありました。できていたらと考えただけで背筋が寒くなりました。
いつどこで大震災が起こるとも限らない日本列島において原発は最もそぐわない電源だと思っています。しかし、昨年末に日本の次期エネルギー政策の方向性を示した第7次エネルギー基本計画(案)からは東電福島第一原発事故以来、記載されていた「原子力の可能な限り低減」という文言が削除され、新たな建設も盛り込んだ原発回帰に180℃転換しようとしていることは問題です。また、第6次で示した「再生可能エネルギーの主力電源化に最優先で取り組む」という文言も削除されました。概ね3年に1度の改定となっていますが、昨年の夏は最も高い気温となり、また、年末の豪雪もしかり、地球温暖化の影響は確実に進行していますが今後の電源構成自体はあまり変わり映えしておらず、本当に大丈夫か日本と思ってしまいます。
気候危機対策にはいかにCO2を削減し、再生可能エネルギーの比率を高めていくかがカギとなりますが、2015年のパリ協定で世界合意した産業革命前より1.5℃未満に抑えるという目標達成は危うい状況であり、相変わらず化石燃料に頼る日本の体質を何とか変えていかなくてはなりません。自然エネルギー以外の電源は輸入頼みであって、他国の事情により不安定な上に成り立っており、ガソリンや電気代などの高騰は私たちの暮らしにも直結する問題です。国産かつタダで賄えて、安全で持続可能な自然エネルギーで新たな経済を回していくことこそが国が目指すエネルギー政策ではないかと思います。
*第7次エネルギー基本計画(案)に対するパブリックコメントは1月26日23時59分まで受け付けています。たくさんの意見を国に届けよう!
気候危機はエネルギー資源同様、食糧安全保障の観点からも大問題です。私は地元の畑で野菜づくりをしていますが、昨年の秋作ものは育ちが早く、アッという間に収穫できたと思ったら、急に寒くなったためか、今度はキャベツやブロッコリーなどが全然育っていかないということが起こっています。市場ではキャベツが500円を超えているというのも合点がいきます。農業は天候に左右され、出来栄えも様々。スーパーに並ぶのはきれいな野菜だけ。できた野菜は形が悪かろう丸ごと食べる文化を消費者も受け入れていくことも必要です。
エネルギーも食料も自給していくことは私の長年の活動のベースにあります。人々の人権や福祉にも大きく関わってくる問題であり、平和を維持していくためにも重要だと思うからです。
今年も鳥の目、虫の目、魚の目を駆使しながら、人々とのかかわりを大事にしていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。