善福寺児童館さよならを前に
善福寺児童館は杉並区の施設再編計画により今年の3月31日をもって運営が終了します。小学校ごとに1館という充実した児童館は杉並区の誇れる取組みでしたが、時代と共にニーズも変化し、老朽化も課題に。児童館では小中高生の放課後の居場所や学童クラブ、乳幼児親子の集いの場などの機能を果たしていますが、いずれのニーズも高まる中、現在の児童館のキャパシティでは収まりきらなくなってきたという課題がありました。しかし、今以上のものを新たに建設するだけの用地の確保や財政面などの厳しい状況もあって、機能を分散させる再編という選択に舵を切った形になり、既に12の児童館が学童クラブ専用館や子ども・子育てプラザ、地域コミュニティ施設などにつくり変えられ、小学生の放課後の居場所や学童クラブは小学校の中などに移転しています。
●いよいよ西荻北児童館や善福寺児童館も再編対象に
特に善福寺児童館は私の子育てを支えてくれた思い出深い児童館でもあるので、個人的にも児童館としてなくなることには一抹の寂しさもあります。上の娘が8か月の時から通っていた、当時「パンダの会」と言っていた乳幼児親子の集いで知り合いになった仲間とは家族ぐるみで今も変わらないお付き合いが続いていて、かけがえのないものになっています。善福寺児童館は今後、乳幼児親子を主な対象とする「子ども・子育てプラザ」になるので、乳幼児を抱えて不安なママやパパが楽しく子育てしていけるような、そんな場所になってほしいと願っています。
●地域の大人たちの力って、やっぱりすごいです
この善福寺地域では子どもの最善の利益を常に考え、見守る大人たちの集まりがあります。この度の善福寺児童館の再編でも区との交渉を重ね、子ども・子育てプラザの中に中高生委員会の活動の場を確保!プラザは小学生も利用して良い場所です。ただ、小学生の放課後の居場所は主には井荻小学校内に、学童クラブは善福寺保育室だったところに移転します。でも、地域の大人たちはそれだけでは終わりません!ほかにもいろいろと考えて区に提言をしています。そして、うれしかったのは、28年前「ゆう杉並」の開設にあたり、検討に参加した中高生委員会の当時メンバーが、現在の善福寺児童館を取り巻く問題にかかわる地域の大人になっていること。子どもの声をきちんと聴くことの大切さを理解していてくれる存在は大切。これからも、区は常に地域の協力を仰ぎ、一緒に考えすすめていく姿勢で物事に取り組んでほしいと願います。
●楽しい思い出をありがとう!
現在、善福寺児童館では「さよならスペシャル行事」が開催されています。体育室の壁一面にアーティストのSokuさんと子どもたちが絵を描いたと聞き、先週、児童館に行ってきました。児童館職員とそこを利用してきた子どもたちの思いが伝わってきて、変わっていくことを受け入れ、次のステップにすすんでいくためのプロセスなんだなぁと、胸がいっぱいになりました。我が家にとっても、パンダの会や学童クラブ、ざりまるまつり、お泊り会もしたっけ…大変お世話になりました!スペシャル行事のひとつ28日~30日の14:00~の「おもいで動画上映会」にも行ってみようと思います。