フラワーデモ!性暴力に抗議する運動

毎月11日をフラワーデモの日にして、各地で抗議活動が展開されています。生活者ネットワークでもそれに合わせて、フラワー遊説を行っています。昨日は中野サンプラザ前にて各地域の生活者ネットワークの仲間たち、そして地元、中野生活者ネットワークの細野かよこさんと共に「性暴力は絶対に許さない!」と訴えました。

■被害と認識できるまでに7年以上、警察に相談しなかった被害者は80%以上

性暴力被害のことを人前で語っちゃいけないみたいな社会的圧力や空気が強い日本。そのため、性暴力被害者は、そのトラウマを自分の中に押し込めて、誰にも相談できずに苦しんでいます。被害と認識できるまでに7年以上を要し、警察に相談しなかった被害者は80%以上に上るという調査結果もあり、私たちの身近でも起きているかもしれない性暴力が周りからは見えないものになっていることが非常に問題だと思っています。

一方で、勇気を出して被害を訴えても事件化されにくい、裁判になっても加害者が無罪となるケースが相次ぎ、それどころか、被害者が周りの人から差別や偏見による心無い言動により、さらに傷つけられる「セカンドレイプ」と言われる二次被害も受けてしまうという問題もあります。「性暴力=性犯罪」とならず、このような人権侵害にもあたることを許しているこの国日本はいったいどういうことなのか。ジェンダー問題とも密接にかかわっています。性暴力・性犯罪は絶対に許されるものではないという意識が甘すぎるこの空気を社会全体で変えていかなくてはなりません。特に、子どもの時から自分を守る、大切にする教育が重要ですが、今の日本の教育には性教育や人権教育が弱いのも大きな課題です。保育園や学校現場で子どもたちが被害を受ける事件も増えています。職場や電車の中で、家庭内でも起こることもあります。誰にでも起こり得る決して他人ごとではない問題です。

被害者は女性だけではありませんが、でも、圧倒的多数は女性です。被害者の人格や尊厳を著しく侵害する性暴力。悪夢の記憶は一生付きまとい、その人の人生を台無しにする行為です。ですから、被害者を孤立させず、寄り添い、その人が再び生きる力を取り戻し、前を向けるようにサポートするしくみがとても重要です。

■コロナや戦争が性犯罪を増幅させる

連日、ウクライナへのロシアの攻撃が報道されています。プーチンの人命軽視に大きな憤りを覚えますが、当事国の女性や子どもたちへの性暴力もとても心配です。大震災やコロナ禍でも常に報道の裏側に性暴力やDVなどの問題があります。私たちはそれらの問題に目を向けなくてはならないし、そのような犯罪を生まない社会をつくっていかなくてはならないと強く思います。