老朽原発、再稼働させていいの?

阿佐ヶ谷駅頭にて区議会いのち・平和クラブのメンバーと区民の方と共に東海第二原発再稼働反対と訴えました

12月11日、東海第二原発はいらないの声を全国一斉にあげる街宣活動に参加しました。

東海第二原発は運転開始から43年を経過した老朽原発。その再稼働を巡っては今年の3月、水戸地裁は避難計画に不備があるとして、再稼働を認めない判決を日本原子力発電株式会社(以下、日本原電)に言い渡しました。30キロ圏内には約94万人が暮らす人口過密地に建ち、事故があった際の広域避難計画が策定されていない自治体があることが指摘されています。

しかし、その判決を不服とし、控訴した日本原電は来年の9月ごろに原発再稼働を目論んでいます。日本原電は原発専業の会社であるため、他の電力会社と違って、つぶしが効かず、東海第二原発を再稼働させなければ、経営破綻せざるを得ない事情があるのです。老朽原発で絶対に事故を起こさないという自信があるのでしょうか。

2011年3.11、東京電力が起こした福島第一原発の事故は10年経った今もなお、故郷に帰れない人々が沢山いて、廃炉の道筋も見えない中、地元住民を苦しめ続けています。この福島の事故から私たちは多くのことを学んだはずです。この杉並区にも放射性物質が降り注ぎ、東京の水道水からも放射性物質が検出され、小さなお子さんのいる家庭にはペットボトル入りの水が配られました。放射能汚染された学校校庭の養生シートは今も区役所の地下に厳重に保管されています。福島からここ杉並は約220キロにあっても影響を受けました。東海第二原発はその約半分の120キロしか離れていません。

たとえ、広域避難計画が策定されていたとしても、過酷事故が起こったらと考えると、新品だって原発NO!なのに、40年以上の問題だらけの老朽原発を再稼働させていい道理はないと私は思います。もしも、事故が起こったら、間違いなく杉並も重大な被害を被ることとなり、決して他人事ではないということです。人間がコントロールできない、核廃棄物処理の問題も未解決、安全対策に膨大な費用がかかる、海水を温め生態系を壊すなど、良いこと何もない原発は一日も早くやめるべきです。