どうつくる生物多様性のまち ~2021年第4回定例議会の一般質問より

「ストップ気候危機!自治体議員共同宣言の会(杉並)に参加し、11.5杉並区役所前にてスタンディング

この秋は第3定終了後にも総合計画の全員協議会や臨時議会などもあり、第4定にそのままなだれ込んだ感じでしたが、第4定も12月3日に終了しました。

今回は一般質問で生物多様性のまちづくりについて取り上げました。すでに、質問内容と答弁はHPにもアップしています(こちら)が、生物多様性の保全の重要性に改めて光を当て、今の気候危機やプラごみの海洋汚染問題などと共に、人類を含むあらゆる生物の生命の危機に対して向き合い、持続可能な地球環境を未来に受け継げるかどうかが、今を生きる私たち大人に課せられているため、区としての取組み状況について確認をしました。

生物多様性というと、環境分野の中だけで語られることが多かったと思いますし、私自身、そういうものと考えていました。しかし、生物多様性国家戦略の中でも生物多様性を主流化し、社会・経済・暮らしのあり方を自然共生に向けた社会変革が必要だと示しているように、生物多様性はまちづくり、都市整備や産業振興、文化交流、教育等全庁的に取り組んでいかなくてはならない課題であり、そのための生物多様性地域戦略を策定していくことが基礎自治体に求められています。

私はこれまで何度かこの生物多様性地域戦略の策定を区に求めてきました。そのたびに、検討するすると言いながら、いまだ実現しない区に、改めて今回も地域戦略の策定の必要性を迫りましたが、明確な答弁は得られず残念でした。分野横断的な議論の必要性から、高いハードルになっているのでしょうか。

杉並区は長年にわたる自然環境調査や河川生物調査データや「善福寺川『水鳥の棲む水辺』創出事業」など、地域戦略となるネタをすでに持っているので、それらを見える化し、杉並区に残る貴重な自然環境に気づき、その保全や創出に関心をもってもらえるよう、今後も区に働きかけていきたいと思います。