家電買い替えゲームで省エネ体験!

杉並エネルギー会議が主催した省エネ企画「家電買い替えゲームで省エネ体験!」に参加しました。講師は一般社団法人グリーンファンド秋田事務局長の鈴木伸予さん。グリーンファンド秋田は生活クラブ風車「夢風」の事業目的法人です。私が参加している生活クラブ生協は3.11東日本大震災による東京電力福島第一原発事故を受け、国や電力会社任せにしてきた電力を市民の手に取り戻そうと、2012年3月、組合員カンパで秋田県にかほ市に風車を建設しました。鈴木さんはかつて生活クラブ生協でともに組合員リーダーとして活動してきた仲間。次のステージで活躍していることがうれしい再会でした。そして、原発事故の1年後には風車を稼働させていた生活クラブ生協の行動力に改めてすごい!と振り返った次第。

昨今の異常気象は地球温暖化どころか、気候危機の状況にあり、待ったなしだということを私たちは認識しなくてはなりません。ここ5年間が観測史上一番暑かったということで、気温上昇のスピードもアップしているとのこと。2015年に世界で合意されたパリ協定では「今世紀後半までに産業革命前からの気温上昇を2℃(努力目標は1.5℃未満!)に抑える」ことを目標としました。しかし、各国が提出した温室効果ガス削減目標を積み上げても目標達成には至らず、目標の見直しが迫られました。日本はどうしたかと言えば、温室効果ガス排出26%削減という低い2030目標を見直さないまま、石炭火力に固執。そのため、とっても不名誉な「化石賞」を国際NGOから受けることに。それも2回もです。それが効いたのか、菅首相は所信表明演説で「2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする」と表明しました。しかし、原発再稼働でそれを達成しようとしている政府の姿勢には納得できません。省エネと再生可能エネルギーの普及によってCO2 削減を目指すべきです。すでに1℃気温が上昇しているともいわれ、世界中で異常気象が頻発し、日本でも大雨洪水の被害が増えてきています。今年の夏の暑さも尋常ではありませんでした。このままでは持続可能な地球を未来に引き継ぐことは不可能となってしまい、子どもや孫の時代が心配です。

というわけで、この日は具体的な省エネ行動につなげるための家電買い替えゲーム。家庭でのエネルギー消費の約半分が電気ということで、まずは主に電力消費をいかに減らすかを体験。今や家電はどんどん省エネ化しており、使用頻度の高い家電は、より省エネ性能の良いものに買い替えることが長い目で見たら家計にもCO2削減にも効果的だということを実感しました。廃棄が増えるのはどうよとも思いましたが、家電リサイクルもかなり進んでいるので、丸まるごみになることはないということでした。

ゲームでは300万円の手持ち資金で今ある家電を省エネ家電に買い替えていくのですが、処分費用や新たに購入する金額、10年間の電気代やガソリン代、発生するCO2排出量を計算式に当てはめていくと、どれだけ費用が得して、CO2が削減できるかがわかる仕組みになっています。内窓設置や太陽光パネル、太陽熱温水器、そしてガソリン車をやめる効果が絶大でした!