旧西田保育園の活用について視察
杉並区は新型コロナウイルスに介護者たる家族が感染し、残された家族のお世話が誰もできなくなった場合に備えて、旧西田保育園を活用して、子どもや高齢者、障がい者などケアが必要な家族を一時的に預かる事業を開始しました。基本的にPCR検査で陰性であることを前提にお預かりしますが、いきなりショートステイなどにつなげるのではなく、大事をとって2週間を目安に健康観察をする場になります。
6月12日にその施設の様子を見せていただきました。
老朽化により移転をした跡だけあって、施設内部はかなり古い感じではありましたが、4部屋を一人ずつ利用するため、想定定員は4名。障がい者のケアを得意とするNPOが管理を受託しています。子どもを預かる場合は別に検討中とか。
生活支援者と管理者で24時間の見守りが可能です。日中はなるべく普段からかかわっているヘルパーがケアに入り、この旧西田保育園でのケアに係るヘルパーはここしか担当しないということです。
簡易ベッドを福祉救援所となる福祉施設から借り受け、毎日のシャワー、食事は配食サービスを利用することになっているとのこと。施設の改修は必要最低限とし、車いすで利用ができるようトイレが改修されていました。すべての部屋がベランダから出入りできるため、導線も分けることができるつくりを確認しました。そのための専用施設ではないため、100%万全とは行きませんが、必要に応じて対応していくとのこと。とは言え、インターネット環境がまだ、ないということでしたので、それは必要なこととして早急な対応を求めました。
幸いにもまだ、利用者は一人もいません。最後まで利用されないことが理想ですが、いざという時、感染してしまった家族が安心して治療に専念できるためのバックアップ体制は重要な取組みと思いました。