2020年第1回定例会報告②

成年被後見人も印鑑登録ができることに

これまで、成年被後見人であるという理由で一律に資格等から排除するとされてきた法律が改正され、各資格等にふさわしい能力があるかどうか個別的・実質的に審査することで資格を得られるようになりました。それを受けて、区における印鑑登録の手続きについて、被後見人が法定代理人の同行のもと、窓口にていくつかのアンケートに応え、書類に署名できれば登録可能とする印鑑条例改正議案が2月19日の区民生活委員会で諮られました。
被後見人であっても、基本的人権が尊重され、その尊厳にふさわしい生活の保障がされることは重要であり議案に賛成。これにより成年後見制度の利用をためらうことが減り、制度促進につながることを期待します。

「コミュニティふらっと」運営に利用者の声の反映を

区は区民集会所や区民会館、ゆうゆう館、児童館などを、多世代交流をめざした新たな公共施設「コミュニティふらっと」へと再編整備するとして条例案が出され、審議しました。今回対象となったのは阿佐谷北、東原、馬橋、永福の4か所。既存施設利用ではキッチンがあり、全館とも誰でも使えるとうたい、ラウンジがあることで全てが上手くいくかのように区は言いますが、乳幼児親子から高齢者までの多世代が気持ちよく利用できるためには運営のあり方がとても重要です。地域に根差してゆうゆう館の運営に携わってきた団体が「ふらっと」でも引き続き関われるようこれまで求めてきました。新たに永福は保育園、図書館との併設となるため管理・運営は指定管理となりますが、それ以外はゆうゆう館を運営してきた団体に担ってほしいという区の考えを改めて確認しました。
また、中高生の居場所機能も盛り込んだ永福では、子どもの声が運営に反映できるための仕組みを求めました