スポーツクラブは地域の拠点 村上市の取組み ~区民生活委員会視察より①
10/28〜30は区民生活委員会の視察。今回は村上市(新潟県)、富山市、高岡市(富山県)を訪ねました。
村上市は総合型地域スポーツクラブの取組みを視察。村上市内には、村上地区の「ウェルネスむらかみ」、荒川地区の「サンスマイルあらかわ」、 神林地区の「希楽々(きらら)」、朝日地区の「愛ランドあさひ」、山北地区の「さんぽくスポー ツ協会」の5つの総合型地域スポーツクラブがあります。
合併により、それぞれにあった体育館を上手く地域の健康推進、コミュニティ形成の拠点として活用しています。館の運営はNPOなどが指定管理者として担っており、スポーツを入口に介護予防や転倒防止、買い物支援など福祉的要素にまで広がっており、地域の生活課題の解決にも繋がっていることが参考になりました。
体育館では様々なグループ活動や管理者が企画する教室などが行われるほか、小学校の体育の授業やクラブ活動の指導をサポートしています。特に学校では水泳やスキー、陸上競技が担える教師が不足しており、そのサポートの要請が多いようです。多忙を極める教師の働き方改革にも寄与しているようです。
さらに、昨今の子どもの体力低下の状況を踏まえ、ウェルネスむらかみでは保育園の5歳児を対象に年5回、指導者と保育士が一緒になって運動をする取り組みを行なっています。保育士と一緒にやることで、保育士も運動のスキルを身につけてられるとのことです。
年に1回福祉、保健、スポーツ、教育分野横断的に懇談会をもったり、議会との意見交換などを行なっている。今後、全体のスケールメリットを活かした業務のスリム化を図っていくことが課題だということです。
この総合型地域スポーツクラブの取組みは、発想次第では様々な可能性があると感じました。