どんぐり公園の遊具を住民主体で「木製」に決定
杉並区は現在、老朽化した公園遊具の更新や補修工事を順次進めており、西荻北4丁目の井荻公園(通称どんぐり公園)ではこれまで木製の遊具でしたが、老朽化したため鋼鉄製のザイル遊具に更新することになりました。ところがこれに対し地域住民から「待った」の声があがり、区は計画をいったん白紙に戻し改めて仕切り直すことになりました。
住民の声を受けて計画を練り直すというなら住民参加でやるべきです。そのことを区のみどり公園課に提案したところ、なんと住民参加による遊具選びの機関が実現しました。
遊具選びの検討会には、この井荻公園を利用する子どもの保護者を中心に近隣住民が参加し、3月から8月まで計7回の会議が開催されました。私はそのほとんどを傍聴しましたが、メーカー選びから遊具の設計・価格交渉までを住民が主体的に、区をリードする形で進められていました。そしてついに、限られた予算内で安全基準に適合した木製の遊具を選定したのです。
従来の遊具に近いものです。これまでの経過で、遊具をめぐって、公園が誰にどのように利用され子どもの豊かな遊びを保障するツールになっているかなど、地域の人ならではの熱心な議論がされるようすを頼もしく見守ってきました。区の担当課も区民の声を尊重して辛抱強く支え、がんばったと思います。完成が楽しみです。