【奥田雅子は実現します⑥】 住まいの巻~その2~
私は、単に住まいやサービスのあっせんだけでなく、利用者に寄り添った支援がとても重要だと考えています。暮らしの中の困りごとを気軽に相談できる人や場所があることが本当の意味でのセーフティネットになるのだと思います。生活丸ごと支援の取り組みをさらにすすめる必要があります。
杉並区では空き家の利活用をすすめるため、モデル事業を実施しています。シングルマザー向けのシェアハウスが2室でき、入居前後の支援を居住支援法人の指定を受けた団体が行うなどの実績がありました。
そして2年目となった2018年度は、住まいに加え、居場所も対象となりました。空き家を活用しての居場所づくりは、これまで私も議会で提案してきたことですが、採択された事業はなく、残念な結果となっています。
空き家の利活用については、法律とすり合わせ整理しなければならない課題があります。区は他の自治体での先進事例の情報を集め、調査・研究を進めることが求められます。私は議会でもこのことを訴えてきました。まだ発展途上であるこの問題に、引き続き取り組んでいきます。
杉並区が2013年度に行なった空き家の実態調査によれば、当時空き家と推定された建物が408件でした。どの地域にも、空き家と思われる家屋が増えていると感じます。空き家は放っておくと、景観や防犯上地域の迷惑的存在になりますが、活かせば有効な地域資源になります。
一軒家だけでなく、築年数が経過したマンションの空き室も問題となっています。マンションの老朽化と共に住民の高齢化もすすんでいることから、マンションの管理組合の維持にも課題が生じ始めています。
今年も空き家の実態調査を区は行うとしています。そこで明らかになった実態について、地域の方たちと一緒に空き家の利活用について考えていきたいと思います。