【奥田雅子は実現します③】 保育行政の巻~その1~

全国的には少子高齢化により人口減少が進行していますが、杉並区は逆に、ここ数年、毎年4000~5000人ずつ人口が増えています。特に若い世代の流入が続いているため、杉並区では保育園の需要も高まり、認可保育所の整備を2019年度も増やしていく計画になっています。

区役所前の中杉通りのけやきが芽吹いてきました 4/3

今から3年前の2016年度、保育園の待機児童数が500人を上回る予測が出たため、杉並区は緊急事態宣言を発表し保育園の整備を最優先で進めました。通常、認可保育所を建設するのに2年かかるところを、緊急ということで1年で対処する必要があり、ありとあらゆる工夫と知恵を集めて進めた結果、昨年と今年と2年連続で待機児ゼロとなりました。

働く親にとって、子どもが保育園に入れないことによる影響は重大な問題であり、入りやすくなったという声も聞けるようになったことに安どしています。しかし急スピードで進めたことにより課題も残しています。

大きく言って3つの課題を指摘したいと思います。その一つは、一部公園をつぶして保育園にしたことで、地域から反対の声が挙がったこと。子どもの遊び場がなくなるのは確かに残念なことであり、私も公園の代替地確保を区に強く求めてきました。

二つ目は保育の質の問題です。わずか2年余りの間に多くの民間の認可保育園が新設されましたが、園によって保育の内容にばらつきがあるのではないか。どの子もその子らしく育つよう、安全で良質の保育が施されているのか。

そして三つ目は保育士の問題です。保育士の数の確保もそうですが、子どもと直接触れ合う保育士の質は重要であり、それを保障するだけの処遇は適切なのか。(つづく)