子ども乗せ自転車に対する駐輪場対策を! 区議会報告④

杉並・生活者ネット環境部会で行った駐輪場調査 2017.12.22

保育園の増加に伴って、現在、区内の自転車駐車場(駐輪場)では子ども乗せ自転車があふれており対策が必要という区民からの声を受け、生活者ネットワークの環境部会では6カ所の駐輪場の実態調査を行いました。いずれも駅に近い駐輪場ということもあり、子ども乗せ自転車の増加が著しく、喫緊の対策が望まれていました。

昨今の子ども乗せ自転車はチャイルドシートの重装備化、太タイヤ、電動アシストと以前の自転車とは変わってきており、ラック式の駐輪場ではラックサイズにタイヤが合わないとか、子ども乗せ自転車の幅が大きくて1台おきにしか置けないなどの問題が起こっていました。そのため、可能な範囲で大型自転車専用の平置きスペースをつくり対応していましたが、全く足りていないのは明らかでした。管理している方にもお話を伺いましたが、皆さんからは困った状況の中でも子育て家庭への温かいまなざしが感じられました。出勤前後の送り迎えの大変さを理解し、なるべくスムーズに駐輪できるようにしたり、少ないスペースに自転車を詰め込む際には、帰りの時間を聞き取って帰宅時間ごとに奥からおいて行くなど工夫がみられました。自転車には帰宅予定時間のメモが貼ってあり、なかなか良いアイデアだと思いました。ハードの課題をソフトで何とか乗り切っている状況でした。今後も保育園が増えることを考えると抜本的な対策が急がれます。

駐輪場の管理者からもラックを撤去して平置きのスペースを広げてほしいという強い要望を預かり、予算特別委員会で区の認識と対策について質問しました。区も認識はしており、2018年度予算には4カ所のラック撤去費用を計上し、今後実態調査も行うということでしたが、果たしてそれで足りるのか、実態調査も急ぐ必要があります。また、現場の声がきちんと区に伝わるしくみについても確認。委託業者との年1回の課題の共有などの意見交換の場はあるとのことでしたが、区も現場の状況を目で確認し、タイムリーな課題を吸い上げる仕組みと速やかな対応が必要です。その後の状況を確認するための調査活動も引き続き行っていきたいと思います。