「我が事・丸ごと」地域共生社会 奥田雅子が区議会の質問で取り上げました
杉並区議会第4回定例会は11月16日からスタートしその2日目にあたる17日に「地域共生社会の実現に向けて」をテーマに一般質問しました。
この間、地域包括ケアシステムの構築が言われ、聞いたことはあっても内容まで理解しているかと言えば、まだまだ十分に浸透しているとは言い難い状況です。そんな中、今度は「我が事・丸ごと」地域共生社会というワードが飛び出しました。地域包括ケアシステムは団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域づくりを目指すものですが、どちらかといえば高齢者を中心にした包括的な支援体制づくりがメインテーマとなっています。
今回、私が取り上げた「地域共生社会」はこの地域包括ケアシステムを高齢者だけにとどまらないあらゆる人を対象にするものとして地域包括ケアシステムを深化・推進していくものと捉えています。
これまで生活者ネットワークが目指してきた住民自治のまちづくりという視点からみれば、この「我が事・丸ごと」地域共生社会の方がフィットするように感じます。国がこのような方向性を打ち出してきた背景には少子高齢化が進む中で、縦割りでは解決できない課題が複雑に絡み合い進行してきた社会状況があります。制度の狭間の問題にも目を向け人々の生活を丸ごと受け止めようという方向に国もやっと動き出したことを歓迎するものですが、地域に丸投げ感が無きにしもあらず。
しかし、これまで私たちが実践してきた地域づくりをさらに広げるチャンスでもあります。地域共生社会を実現していくためには、行政だけではできないため、地域住民や地域の社会資源を巻き込みながら地域づくりについて一緒に考え、実行していていくことが重要であると考えています。社会福祉法の改正で努力義務化された地域福祉計画はまさにこの地域共生社会をどうつくっていくかという計画だと考え今回の一般質問をしました。
ぜひ、質問内容をご覧になり(こちら)、皆様のご意見を杉並・生活者ネットワークにお寄せください。