子どもたちの放課後の居場所は? / 保健福祉委員会報告①

安心して食べる・認めあう・育ちあう「子育てひろばぶらんこ」で11/9

2017年第4回定例会が現在開会中です。私は保健福祉委員会に所属していますが、第3回定例会同様、今回も1日の委員会では終わらず、2日にまたがることに。保健福祉委員会は扱う案件の幅が広く、議論紛糾する議案も多いため、委員会運営も大変です。

今回、諮られた議案の内、保育料値上げと子ども・子育てプラザ成田西の開設に伴うものが議論となりました。まず、子ども・子育てプラザについては、これまで児童館だったところを乳幼児親子を主な対象とする子ども・子育てプラザに変えていくというもの。成田西児童館は児童館改修型としては和泉に続き2か所目です。

子ども・子育てプラザは、子どもの成長と子育てを応援し、気軽に集える乳幼児親子の居場所です。妊娠期の人の利用もでき、子育ての悩みなどを相談したり、地域の人とつながることで社会的孤立を防いでいくために、これまで児童館の午前中の時間帯で行っていたゆうキッズの取組みを拡充して、一日中時間の制約なく自由に過ごすことができ、時には子どもを預けてリフレッシュもできるそんな子育て支援拠点となっています。

しかし、これと裏腹に、これまでのような児童館のあり方が変わるため、小中学生の居場所はどうなるの?というのが多くの区民の関心事でもあります。区では小学生の放課後の居場所は学校内で行う方向ですすめており、「学童クラブ」と「放課後等居場所事業」という学童以外の全児童を対象に、いずれも小学校内で過ごせる居場所を確保することになっています。

児童館廃止という部分だけを切り取って、けしからんと反対する人もいますが、児童館改修型の子ども・子育てプラザが開設する地域は必ず小学校内に「学童クラブ」と「放課後等居場所事業」の設置がセットになっています。児童館での過ごし方と全く同じようにはならないかもしれませんが、新たな取り組みの中で子どもにとって安心して楽しく過ごせる場として作り変えていくことも大事なことだと考えています。

ただ、私たちも懸念するところは、その小学校以外に通う地域の子どもやその学校では過ごしたくない子どもへの配慮です。子ども・子育てプラザでは小中学生の利用を排除するものではないことも毎回確認してきました。今後、実態把握もしながら、課題があれば見直しも含め検証をしていきたいと思いますが、既に約1年前にスタートした子ども・子育てプラザ和泉の状況を確認したところ、毎日平均約160人の利用者でにぎわっているということです。

一方、和泉学園での放課後等居場所事業にはこれまで児童館を利用していた倍の子どもたちが集っていることがわかりました。

児童館が乳幼児親子や学童クラブの利用増加によって満杯状態となり、かといって新たに児童館を増設するのは用地の確保や財政上も限界がある中で、今後の子どもたちの居場所のあり方が問われた背景があったわけですが、子どもたちの居場所が後退するどころか拡充しており、今後の取り組みに期待ができると判断し、成田西児童館を子ども・子育てプラザに変更するための条例にはいのち・平和クラブとして賛成しました。