今年も沖縄集会に参加して

8月20日、13回目となる「沖縄とむすぶ杉並集会」は沖縄平和運動の象徴的存在である山城博治さんの講演ということもあって、おおぜいの参加者で会場は立ち見が出るほどでした。

先日亡くなられた元沖縄県知事太田昌秀さんへの黙とうから会は始まりました。

日本にある米軍基地の7割が沖縄に集中し、そのことによって安心して暮らせる環境が脅かされている沖縄。沖縄だけの問題にしない、日本全体の問題としてとらえなければならないと強く思ったのは昨年4月に自治体議員立憲ネットワークの研修で沖縄を訪問し、辺野古の座り込みや高江のヘリパット建設地の空気を肌で感じてきたからでした。そのため、私もこの集会には賛同者として名前を連ねさせてもらっています。

政府もマスコミも北朝鮮や中国の脅威をあおり、日米同盟の重要性を感じる人は多いかもしれません。そうしておいて、どんどん日本の防衛力を強化していくのが安倍さんの狙いかと。安保法制によって戦争の出来る国になってしまった日本。だからこそ不安が増大しているのだと思います。やっぱり武力で国民の命や財産は守れないと思います。

そういう意味でも山城さんのお話はとてもよく理解できたし、共感もしました。これまで辺野古や高江の座り込みも非暴力的な抗議活動に徹してきて、微妙なバランスの上に成り立っていたのが、警視庁機動隊が高江のヘリパッド反対座り込み抗議の現場に送り込まれてから事態は一変したと言います。機動隊による強制排除、恫喝、暴力、違法行為が横行し、人権侵害、不当逮捕が始まったそうです。山城さんも昨年10月に逮捕され、次から次へと色々な罪を並べられて5カ月間も勾留されていて、現在は仮釈放の身のため、抗議活動の現場には近寄れないということです。でも、沖縄の現状を訴える行脚は許されているため、精力的に全国を回っているということでした。国連でも「We Okinawa people never give up!」を訴え、沖縄県民の人権は守られるべきだと認められたということです。あんなにうるさくて危ないオスプレイは日本でしか飛んでいない話や辺野古沖を埋め立てる土砂は全国からかき集めてきていて、他所の土を移動させることによって生態系が壊されることも懸念されますが、実は土砂採掘現場はその後、核廃棄物処理場になるのではないかといった話など胡散臭い話が芋ずる状態でぼやっとしていてはだめだなと思いました。

22日の朝日新聞朝刊のオピニオン面で取り上げられていたシリーズ「安保考」の中で元内閣官房副長官補柳沢協二さんが何に対する脅威かを考えるべきだと、また、抑止と駐留は別で、駐留のない安保も考えなければならないと論じています。今後、このシリーズでは日米同盟のあり方を考えていくとのことです。