気候危機に立ち向かえ!

私がかかわっている「環境まちづくりNPOエコメッセ」のメンバーと藤沢駅から数分のところにあるエコストア・パパラギを訪ねました。この日は創業者の武本匡弘さんもいらっしゃるということで、2階スペースでネイチャーセミナーも受講。武本さんはダイビング歴45年のプロダイバーと同時に環境活動家であり、ずっと潜り続けて海の底の変化を見てきた方です。武本さんのお話は以前にもお聞きし、昨年の2月にもこのブログで報告した通りですが、地球環境の状況はますます深刻さを増すばかりでした。武本さんは子どもの目の前から未来が消えていくあり様を憂いて、社長業から環境活動家へ転身し、急を要する事態に取り組み始めたとのことです。パパラギを拠点にプラスチックフリーの商品の販売やネイチャーセミナーの開催、太平洋探査船Velvet Moon体験乗船会、海岸観察会、福島第一原発前取水調査等、様々な活動を発信しています。

●日本初のプラスチックフリー商品のお店エコストアパパラギ

生活用品を中心に洗剤やドライフルーツ等の量り売りや農薬や添加物、化学物質フリーの体にも環境にもやさしい品を200品目以上取り揃えてありました。海に漂うマイクロプラスチックはどこの海でも必ず採取されると言います。特に化繊の衣類の洗濯で出た糸くずがマイクロファイバーとなって洗濯機の排水から海へと流れている現実。目の細かい洗濯ネットに入れて洗濯すると驚くほどのマイクロファイバーがネットの中に残ると聞き、思わず購入。これまでのあたりまえの暮らしを環境配慮型に転換していくヒントが沢山詰まったショップです。

武本さんの言葉からは、ご自分の目で体で体験してきたことがストレートに伝わってきます。「気候危機」「気候正義」と共に「平和の危機」も訴えながら日々の実践を積まれています。弱い国に割を食わせたり、未来の子どもたちにツケを回したりは絶対にしたくない!戦争は最大の環境破壊。人権の問題でもあります。もはや、何とかなるというのんきなことを言っているレベルを超えた危機だということを一人ひとりが自覚すること、今の暮らしを変えることは大変かもしれないけれど、自分のため、子どものためにできることから始め、それを大勢の人々とすすめようと思う。「知ることが希望」と言った武本さんの言葉を反復しながら…

エコメッセは都内に14のチャリティショップを運営し、その売りあげの中から環境活動の資金に還元しています。エコメッセが持ちうるツールである環境出前講座をもっと杉並区内にも広げていこうと思います。