体験型防災訓練「サバキャン2020」実施!

東日本大震災以降、毎年、市民主体で行っている体験型防災訓練=サバイバルキャンプ(サバキャン)。私も議員になって以降、毎年のように企画段階から参加しています。防災設備のある区立公園を利用して、かまどベンチを実際に使ってみたり、マンホールトイレを組み立ててみたりなど区の許可をもらって行っています。数年前から、テントを張って一泊するという訓練もしています。今年もその予定でしたが、折からのコロナにより予定がのびのびになりながら、去る10月24日に1日だけのデイキャンプにして実施。コロナ禍だからこそ中止にせず、また、三密をつくらないために一般募集をせずに人数を絞って実施。下高井戸おおぞら公園での実施は3年目になりますが、初めてかまどベンチの直火使用が許可されました。なぜなら、かまどベンチが設置されている地面がインターロッキング舗装ということもあり、おおよそ訓練など行う想定がなかったのでしょう。いざという時に使いこなすためには訓練は必須のはず。少々、想像力に欠けているのが残念。とは言え、今年は一斗缶をかまどベンチに合わせてカットし、その上で薪を炊きました。

参加者同士で防災グッズ自慢も始まり、山用の食糧が防災食としての備蓄になるとか、日常的に利用している缶詰やレトルト食品でローリングストックしているなどの情報交換もサバキャンならではです。毎回新たな発見があります。

この日はお天気にも恵まれ、公園には多くの家族連れなどで賑わっており、通りすがりの若いママパパが寄ってきて、興味深く話を聞いてくる様子が印象的でした。皆さん、かまどベンチということは看板などで知ってはいたものの、どうやって使うのかがわかったと。次回は訓練にも参加してみたいとも。

また、今年はサバキャンにいつも参加下さるお医者様から「感染症の基礎知識」についてのレクチャーを受けました。アルコールの多用により、接触性皮膚炎や皮脂欠乏による自然防御力の低下や抗生剤と同様に耐性菌出現の可能性もあり、水が使える状況なら水と石けんで20秒間手洗いが効果的だということを改めて確認しました。そして、コロナ禍での被災の場合は震災救援所でいかにコロナチェックシートなどで確認ができるかや避難所より個人テントといった視点も必要ではないかとの提言をいただきました。

区内で新たに整備される公園にはかまどベンチの設置がされることが多くなりました。身近な地域でサバキャンのように実際に地域の方々で使ってみる訓練が広がってようにいくとよいと思います。

耐熱性ポリ袋にコメと水を入れて湯煎でご飯が炊けます