セミの羽化観察会

今年もセミの羽化観察会が7月29日(日)に都立善福寺公園下池にて行われました。いつも行っている場所は遅野井川親水施設が新たにできたエリア。親水施設整備に伴って、水路沿いにあった高木が伐採されたこともあり、今年はどの程度のセミの羽化が観察できるか少し不安でしたが大丈夫でした!

暗くなるまで待つ間、講師の先生からセミやクワガタのことなどお話していただきました。善福寺公園にもたくさんのクワガタがいるそうです。紙芝居でアブラゼミの一生のことや善福寺公園には6種類のセミがいることもクイズを交えながら教えてもらいました。

そして、日がとっぷり暮れたころ、土から這い出して木に上り始めるセミの幼虫の姿が次々確認でき、中には葉の裏側にぶら下がって羽化を始めているセミも。神秘的な瞬間に子どもたちも“ドキドキする~!!”と大喜び。小さい時にこういう経験をするって大事だなぁと改めて思いました。

夏になればあたりまえに鳴き出すセミも何年も長い間土の中で過ごし、最後の2~4週間地上に出てくるのは子孫を残すため。そのため、地上では幼虫から成虫に

遅野井川親水施設の開園式7月21日

変身し交尾・産卵の準備をします。枯れ枝や樹皮に卵を産み付け孵化した幼虫が土にもぐり、2~7年と種類によって違いはあるものの、木の根から樹液を吸って脱皮を繰り返しながら地中で成長する…そんな繰り返しが毎年行われています。その一コマに昨夜は立ち会わせてもらいました。アブラゼミは茶色い地味なセミですが、羽化の瞬間は本当に美しい!これを見て感動しない人はいないと思います。セミがたくさん鳴く木の下を夜通るとき、ちょっと見上げてみたら、素敵な瞬間に出会えるかもしれません。