2018年年頭に思うこと

       静寂な善福寺池

昨年「時の経過に無自覚になっている自分を反省しつつ、今年こそ、忙しさに流されないように目標をもって活動できるように心掛けたい」と誓った私。少しは先を見ながら行動したつもりでしたが、なかなかどうして…大掃除も暖かくなったらやればいいと先送り。せわしなく新年を迎え早2日が終わってしまう。

でも、今日は久しぶりに静かなゆったりした時間を味わいたくて、善福寺公園まで足をのばしてみました。下池では「みんなの夢水路」整備工事がすすんでいて3月に完成予定。計画の段階から井荻小の児童や市民が参加するワークショップを重ねてきましたので、それが形になるのがとても楽しみです。

子どもが小さい時は毎日善福寺公園で一日中仲間と遊んでいたものです。その水路でオタマジャクシをとったり、蛇が泳いでる~と騒いだことを思い出します。ママたちはおしゃべりに夢中、ほと

陸に上がって日向ぼっこするカモ

んど子どもたちは放し飼い状態。姿が見えないとあわてる親をよそに秘密基地なる場所で黙々と遊んでいて、池に落ちた子もいたっけ。よく無事に過ごしていたなと今思うとドキドキしてしまいます。区制施行60周年記念で発行された「杉並百景」の一コマに写り込んでいるのも良い思い出。善福寺公園には親子ともども育ててもらって、たくさんの思い出がある場所です。

今は保育園の子どもたちでどこの公園もにぎわっています。どんな形であれ、子どもたちが遊びを通して、コミュニケーション力、想像力、創造力、身体能力など様々な「チカラ」が高められる環境を用意していかなければならないと思います。プレーパークのような場も今の時代には必要で応援していきたい活動です。

上池は下池とは違って池が大きく視界が開けるおとなの空間だと、私の中で勝手に区別しています。今日は風も強く雲一つない快晴の空とのコントラストがとてもきれい。足元に目を落とせばカモが丘にあがって日向ぼっこ。この静寂で時間が止まっているような感じ、時には必要です。センダンの黄色い実が青空に映えてとてもきれい。

こんなささやかな日常がいつまでも続くことを願ってやみません。「豊かさ」「幸福度」「安心」「自由」「人権」「民主主義」を問い直す動きを最近よく目にします。裏を返せば、それらが危うい世の中になっているということだと思います。子育ても介護も環境問題もまちづくりもすべてにおいてこれらのキーワードに照らしながら必要なしくみを判断していくことが必要です。

そして、私たちの暮らしの根幹にかかわる問題として、改憲のスイッチが入ってしまった今、私たちひとり一人がどう暮らしていきたいのかをおおぜいの人たちと考え行動する一年にもしていきたいと思います。「憲法」は権力者の暴走から国民を守るもの。国民を縛るものへと変質されようとしていることには絶対にNO!です。生活者ネットワークは“安倍9条改憲NO!全国市民アクション“に参加し、憲法を活かす全国統一署名を呼びかけています。必ず行われるだろう国民投票に向けて、その時になってあわてないように、今から署名活動を通して憲法について考えるきっかけを作っていきたいと思います。

本年もよろしくお願いいたします。