石けんを使おう! 化学物質を減らそう! ~未来へつながる『いのちと水』の物語~②

2016年5月27日 07時03分 | カテゴリー: 活動報告

生活クラブ生協の石けんは生産者と組合員が意見を出し合い開発したもの 化学薬品は添加されていないので肌にも環境にも負荷が少ない

生活クラブ生協の石けんは生産者と組合員が意見を出し合い開発したもの 化学薬品は添加されていないので肌にも環境にも負荷が少ない

フォーラム2日目は分科会が行われました。ジャーナリストの岡田幹治さん(元朝日新聞論説委員)による「家庭にひそむ、見えないリスク~有害化学物質にご用心!」というテーマの講演。香り商品による健康被害や食品添加物、野菜の残留農薬の問題、そしてそれらが一因とされる発達障害やアレルギー疾患、先天異常との因果関係などの幅広いお話は期待を裏切らない内容でした。

日々、大量に垂れ流されるCMに惑わされてしまう消費者。お話の中でも洗剤大手メーカーK社の広告宣伝費は売り上げの7.1%で、自動車や家電メーカーの1~2%に比べても気合の入れ方が違うようです。また、ある大手2社のTVCMの月間放送時間は2014年9月で31時間、1日に62分にもなるというからびっくりです。このようにして日本の消費者に刷り込まれていくのでしょう。特に小さい子どもをもつお母さんには正しい情報をどうしたら伝えられるかいつも考えています。わざわざお金を払って健康被害を買っているようなものなのに、目に見えないものや今日明日どうこうならないものに鈍感な消費者。私たちはモルモットではないと声を大にして言いたい。

家の中でも外でも合成化学物質にさらされているといっても過言ではない現代において、化学物質を避けて暮らすことがどれほど大変なことかと思ってしまいます。家の中では家具や壁紙の接着剤や塗料、シロアリ駆除剤や合成洗剤、柔軟仕上げ剤や防ダニ剤、蚊取り虫よけ、ペットのノミ取り、芳香・消臭剤などが、そして、ひとたび外出すれば自動車の排気ガスや大気汚染物質、公園や農地の農薬や除草剤、周囲の人からの香り成分などなど、あげればきりがありません。食べるものは肝臓などである程度解毒されますが、口や鼻から吸い込むと成分が肺に行きそこから直接血液に入って全身に回るので、この数十年間の衣食住の変化で化学物質に対する暴露量が急増し、様々な健康被害を巻き起こしていると言います。もはや化学物質を完全拒否は至難の業なので、それに負けない体をつくり自己防衛をしていくことも必要です。

最後に講師から紹介された「化学物質問題市民研究会」の8つの提言をご紹介します。

①化学物質、特に新しい人工化学物質には何らかの毒性があると考える

②事故や被害を防ぐために、製品の注意書きをよく読んで守る

③どうしても必要かまず考え、化学物質はむやみに使わない

④新しい化学物質より古くから使われているもの、できれば天然の素材を選ぶ

⑤健康への影響を考えて、化学物質を使うときは毒性の少ないものを使う

⑥環境への影響を考えて、生活の中でたくさん使っているものから減らしていく

⑦化学物質過敏症の人など感受性の強い人がいることを考え、化学物質はできるだけ使わないようにする

⑧使用中だけでなく、ゴミにした後のことも考える。化学物質は燃やしても埋めても有害

まずは家の中の化学物質を知り、できるだけ排除すること、そもそも家の中に化学物質を持ち込まないように心掛けることがとても重要です。