桃五小の夏まつりで「子どもの権利」をアピール

子どもチームメンバーと

杉並区では「子どもの権利条例」制定を視野に入れて「子どもの権利擁護に関する審議会」が昨年の8月から8回にわたり開催され、このほど答申がまとまり、7月5日に岸本区長に手渡されました。生活者ネットワークでは30年以上前から区に対し「子どもの権利条例」の必要性を訴えてきましたが、実現には至っていませんでした。2年前の区長選では生活者ネットワークでは岸本聡子さんに「子どもの権利条例」の制定を託し、区長就任後一気に条例への道筋ができました。念願の条例がもうすぐ実現すると思うとわくわくします。 

生活者ネットワークでは審議会と併行して子どもチームを立ち上げ、学習会の開催や審議会の傍聴、審議会での話し合いの内容を私たちなりに議論を重ねてきました。「子どもの権利」についていかに多くの大人や子どもたちに知ってもらうか。審議会では沢山の子どもの意見を聴く機会をつくり、子どもの意見表明権を重視した答申になったと思います。この後、区では答申をベースにした条例案づくりが進められていく予定です。

●より多くの人に「子どもの権利」を根付かせたい!

子どもチームのメンバーが7月14日に行われた桃井第五小学校の夏まつりで「子どもの権利」に関するパネル展示をするということで、そのアピールのお手伝いに行ってきました。体育館の一画に展示コーナーを設け、参加者に~子どもにやさしいまちってどんなまち?~と声をかけながら、あなたにとって大切なことは何かを子どもの権利に代表される6つの権利について、子ども、大人それぞれにシール投票してもらいました。子どもたちが真剣に選ぼうとしている姿や”自分らしくいきる”を選ぶ子が多かったのが印象的でした。

在校生だけでなく、卒業生もたくさんいて、保護者の方々皆さん、快くお話を聴いてくれてありがとうございました。この日だけで終わらせず、日常的に話題にしていくことが大切だと感じました。区でも子どもに関わる施策には子どもの意見を聴くということが当たり前になりつつあります。大人が良かれと思うこと、子どもにとっての最善の利益が一致しないことは多々あります。だからこそ当事者である子どもの意見をきちんと聞くことが重要です。子どもも色々考えていることに驚かされます。

子どもに権利なんか与えたらわがままになる、義務も与えなくちゃと未だに言う人がいます。権利は与えられるものではなく、生まれながらに持っているもの。誰も、それを侵害することはできません。「子どもの権利」を少し意識して子どもと接してみることで、かかわり方が変わってくると思います。私もその一人です。