新区長体制の初議会が終わりました~

第3回定例会は岸本新区長体制で9月12日から始まり10月19日に終了しました。初日の区長所信表明には100人を大きく上回る傍聴者がいらっしゃり、注目度の高さを感じました。私は会派を代表しての代表質問に臨みました。代表質問の内容は既にこのHP上にアップしていますが、これまでの区民を分断するような都市計画道路問題や阿佐谷北東地区まちづくりについては、計画そのものを中止ということではなく、丁寧な対話と情報公開の徹底で住民の理解を得ることに注力することを確認しました。また、これまで生活者ネットワークが長年訴えてきた子どもの権利条例制定やヤングケアラー調査、ゼロカーボンに向けた取り組みに気候市民会議を取り入れていくことなども確認でき、今後、それぞれの具体的な取組みがすすむことを大いに期待するところです。他会派の意地悪な質問に対しても丁寧かつ誠実に答弁する姿勢は好感が持てるもので、今回の議会全体を通しても、理事者の答弁にも変化が。空気の流れが変わったと感じたのは私だけではないと思います。

今回、通常の委員会に加え開催された決算特別委員会は、それぞれの分野ごとに設定された質問日に一人6分(歳入は5分)の持ち時間で2021年度決算に対する質問をする形です。私が取り上げたテーマは国や東京都の補助金を活用した子育て支援策、区民センターなどのイベント案内板の掲示について、厚労省など5省庁で作成した「香害」ポスターの活用について、男性職員の育児参加について、長寿応援ポイントの見直しについて、災害時要配慮者支援について、空家活用について、公園のリニューアルに子どもの声を直に活かすことについて、公園や街路樹の伐採についてなど。その中ですぐに対応がなされたこととして、ウェルファーム杉並の地下エレベーター脇に「本日のご利用案内」の掲示がされました。また、「香害」の質問のための資料請求をしたからでしょうか、消費者センターが発行している「くらしの窓すぎなみ」の臨時号(9月発行)として、「香害」に関する内容のものが発行されていました。黙ってやらないで教えてくれればいいのにと思いつつ、ありがとうございますと言いたいです。折に触れ何度も取り上げることの必要性を改めて感じた次第。

ウェルファーム杉並の地下に設置された案内板

 

2021年度杉並区の一般会計決算額は歳入2518億3108万円、歳出2382億8843万円。約58%は保健福祉費が占めています。一般会計決算額を今年4月1日の全人口で割ってみると、一人当たり417,373円。分野別に見てみると、保健福祉費240,003円、総務費67,991円、教育費36,324円、生活経済費21,159円、環境清掃費15,293円、議会費1,550円。また、2021年度はワクチン関連経費や住民税非課税世帯・子育て世帯等への給付金の支給のために16回にわたり約289億円の補正予算を編成しました。会派いのち・平和クラブとして質疑を通して税金の使いみちを確認し、一般会計及び各特別会計すべての決算の認定に賛成しました。