新年度が始まったけれど… 2020年第1回定例会報告①
新年度がスタートしました。いつもなら期待や希望に満ち溢れ、桜の花とともにウキウキする季節ですが、今年は新型コロナウィルスのせいで不安と絶望の新年度スタートとなってしまいました。昨日より東京都が都内の自治体別感染者数を公表し始めましたが、それに先駆け、杉並区では先週の金曜日から区民感染者数の公表をしました。より自分事としてとらえてもらうためには感染者数の公表は必要と感じていましたので、憶測を呼ばないためにも正しく情報が公開されるということは重要です。杉並区は都内では3番目に多い数となっており、日々増えているため、予断を許さない状況です。ひとり一人の意識の持ち方と行動がこの先の行方を左右します。
2月12日から区議会第1回定例会が開かれていましたが、当初はここまでの想定がされていなかったコロナウィルスの問題も次第に深刻になり、3月の予算特別委員会に入る頃には、マスクや手指のアルコール消毒、換気の徹底、委員会室に入る議員を半々にするなどの対策がなされました。また、議会会期も流動的になり、当初予定の最終日3月18日が3月26日となりました。
今議会では、全部で47議案が諮られました。2020年度の杉並区の一般会計予算は約1937億円で過去最高となりましたが、コロナ問題で少なからず財政への影響は避けられない状況です。地域経済の停滞から税収入も減るでしょうし、対策のための出費も増えるでしょう。弱い立場の人や事業に多大な影響も避けられません。そのため、区には機敏な対策と柔軟な対応を求めました。