【奥田雅子は実現します⑩】外環はいらない
東京外環道の建設について、私は議員一年目より区議会の道路交通対策特別委員会に所属し、地域住民の方たちの声をもとに取り組んできました。
外環本線は、地下40mのところに直径16mのトンネルが2本通るという、事業者も認めるこれまでに経験のない難工事が今、進行中です。ところが、すでにさまざまな問題が噴出し、オリンピックまでどころか道路の完成そのものが危ぶまれるほど、工事は大幅に遅れています。
総事業費も膨れ上がっているに違いなく、見通しの立たない計画に住民の不安や怒りは最高潮に達しています。いくら地下深くとはいえ自分の家の真下に巨大トンネルを2本通すことへの住民の不安は当然で、この間、区を通して国や事業者に再三疑問点を投げかけてきましたが、納得できる回答が得られないまま今日に至っています。この住民軽視の国の態度は大きな問題だと考えます。
試算によると、完成すれば1日10万台の車が走るそうですが、この数字自体、これからの人口減少時代に本当なのか、1m1億円もかかる道路がそもそも必要なのか、たいへん疑問です。しかも地下水の豊富な地層を横切る形で通ることで、地下水に与える影響も未知数であり、水と緑が豊かな善福寺や久我山の自然を絶対壊してはならないと考えます。
また、50年以上も前につくられた「外環の2」の計画がいまだ存在していることにも私は納得がいきません。外環の2は東京都の事業ですが、石原都政の時代、本線が地下化された時点で外環の2の計画は廃止されるべきでした。地域を分断するような道路は要りません。
杉並区もこの外環の2についてはゼロベースという考えを示していますが、はっきりといらないということを東京都に表明すべきだと思います。
大型道路のような莫大な経費を要する事業は造るか造らないのか、住民に聞いてほしい。大事なことは市民が決める。これが奥田雅子の政策の大きな柱です。税金の無駄遣いをやめるよう今後も区に働きかけていきます。