保健福祉委員会(2月20日)の質疑より① ~2本の議案について

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区内で開かれた障がい者のアート展で

2月20日の保健福祉委員会では、5本の議案審査と16件の報告事項がありました。毎回てんこ盛りの保健福祉委員会です。2本の議案について報告します。

①議案第3号 杉並区地域包括支援センターにおける包括的支援事業の実施に係る基準に関する条例の一部を改正する条例

➢介護保険法施行規則の改定に伴い、主任介護支援専門員(主任ケアマネ)は5年ごとに更新研修を受けなければならなくなったことを受けての条例改正でした。8日間46時間の研修、38,000円という費用は負担にならないのか、ということが議論されました。しかし主任ケアマネは地域のケアマネのプラン作りの支援や相談にのるスーパーバイザー的存在であり、地域課題の発見や解決にあたることも期待されている重要な役割を持っています。そのため、常に研鑽を積むことは専門職としての力を発揮する上で必要であり、更新研修によってさらなる質の向上に期待したいと思います。研修の時間数や費用について区でどうこうできることではありませんが、今後、区が規則改定の成果や課題を明らかにしていくことを求めて議案には賛成しました。

②議案第4号 杉並区放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例及び杉並区が設置する専用水道の水道技術管理者の資格に関する条例の一部を改正する条例

➢学校教育法の一部改正で、新たに専門職大学や専門職短期大学が「大学」として制度化されたことを受けて、子ども施策や水道管理の専門職の資格要件に加えるというものです。例えば、観光や農業、情報などの分野では変化する社会に対応しつつ人材養成の強化を図る必要が生じ、高度に専門的な職業教育が求められていたことが法改正の背景にあります。そこで、専門職業人の養成を目的とする高等教育機関として「専門職大学」と「専門職短期大学」が大学制度の中に位置づけられましたが、今年の4月に開設されるのは専門職大学で2校、専門職短期大学1校だけとのことです。今回の条例に係る職業大学校等はありませんが、法的に必要な条件整備であることから議案には賛成しました。