道路整備は丁寧にすすめよ! 西荻窪の道路拡張問題

道路拡張が予定されている西荻窪駅前の道路

1月30日に都市計画道路132号線(青梅街道~西荻窪駅南神明通り入口)の道路拡張問題に関する住民集会に参加しました。

この都市計画道路は1947年11月に決定され、1966年に計画化されたもの。時代を超えてもなお計画として生き続け、今やっと動き出したということに住民は納得していません。区は東京全体と地域の将来像や課題等を総合的に判断し、都市計画道路の中でも優先的に整備が必要な路線として第四次事業化計画に選定されていると説明しています。また、「防災力の向上」や「拠点の整備、連携」に寄与するものだということですが、その議論に住民が全然参加していないことがそもそも問題です。

家の周りで用地測量が始まったことを不審に思った近隣住民同士の立ち話から、実はその説明会の案内がきちんと届いていなかったことが判明し、対象となる6軒の住民と区の担当者が昨年の9月に集まりをもったところから問題が動き出しました。2回目の集まりには地権者だけでなく、借家人や近隣住民なども参加し、今回は議員にも声がかかり3回目の集まりとなりました。30日の夜は多くの住民が参加されており、関心は広がりを見せているようでした。

この道路問題に対する住民の反対の声はこれまであまり聞いていませんでしたが、具体的な動きと共に住民の不安や不満が噴出しています。それに対し、区は通り一遍の説明しかせず、住民の声を受け止め納得できる説明が不足していると感じました。道路建設はまちのあり様を一変させ、地域住民の生活に与える影響は良くも悪くも大きい訳ですが、計画先にありきでまちをどうしていきたいかという議論が抜け落ちています。

住民の間でも賛否色々意見が分かれる部分もあるでしょうが、意見の違いを超えて議論していくことが必要だと思います。そのための情報提供や支援を区はきちんとしていくべきです。区民の暮らすまちづくりのことを住民のいないところで勝手に決めないでということだと思います。先々を考えれば、今立ち止まり、改めて地域住民と共に様々な可能性を検証し、いい形ですすめて行くことが肝要だと思います。

西荻窪は荻窪と吉祥寺に挟まれ、大型開発の手が入っていない個性豊かな街並みが人気です。その雰囲気が好きだという声をよく聴きますし、善福寺にかつて住んでいた私もその一人です。いいまちづくりはハードの整備だけでは片手落ち。そこを利用したり住んだり店を営業する様々な人の思いを紡ぐことが重要だと思います。区には十分に議論を尽くすことを求めていきたいと思います。