不安が拭えない東京外環道工事①
12月10日に道路交通対策特別委員会の視察として東京外環道大泉ジャンクションの工事現場に行ってきました。大泉は昨年、一昨年も視察をしましたが、この一年で大分工事が進んだと感じました。杉並に向かって掘り進むシールドマシーンの組み立ても始まっており、その後続設備の設置が進められていました。今回はシールドマシンの間近まで行くことができ、実物の巨大さと迫力に圧倒されました。「いつ頃発進するのか」の質問には、依然として「まだ、未定」ということでした。
先行してシールドマシーンの構内発進を始めた東名ジャンクションでは大きな問題が発生しました。それは、地上を流れる野川に人間を死に至らしめる酸欠空気の気泡が発生したというものです。委員会でも問題として取り上げられてきました。大深度法では40m地下を掘り進むため、地上には影響がないことを理由に、人の住む真下も使えるようにしてしまいましたが、実際は地上に影響があり、それも人の生死に関わる重大な問題が起こりました。大深度法の根拠が早くも崩れた格好です。住民の不安が解消されるどころか、次々に起こる疑問や不安に国は誠実に応えていません。回答の宿題がどんどん溜まって行く状況を見過ごすわけにはいきません。
12月14日の夜に、東名北工事に関する掘進状況と今後の掘進計画についての説明会が開催されます。東名ジャンクション構内で起こった気泡問題についても報告があるのか、説明会に参加し確認をしてきたいと思います。そのご報告は次回に。