決算特別委員会より 区議会第3回定例会報告③
➣震災救援所などの多様な避難者を想定した取組みができているかを質問。女性の防災リーダーの養成、留学生を対象とした避難訓練や防災情報を日本語学校と連携して進めること、障がい当事者に震災救援所運営メンバーとして参加してもらうことで、当事者の声を直接現場に反映させることが必要であることなどを質問。今後多様な視点を取り入れた取り組みをさらに推し進めていくとの答弁でした。
➣柔軟剤や芳香剤などの香成分による健康被害が増えていることから、生活者ネットワークではこの「香害」についてアンケートを実施。電車や学校、職場での困っているという声が多数寄せられました。化学物質に敏感な方にとってはさらに深刻な問題となっています。区の施設は多様な区民が利用する場でもあるため、「香害」に対する配慮すべきと質問。今後、庁内外から幅広く情報収集していくと答弁がありました。また、区HP消費者センターのページには早速、香りに対する配慮を促すものが更新されましたが、さらにポスターの作成・掲示を要望しました。
➣杉並・生活者ネットワークが実施したお話サロンにおいて、二児の子育てをしている全盲の方のお話を伺いました。育休中の旦那様と協力しながら子育てや家事に奮闘する具体的な様子をお聞きできたことは私たちに大きな気づきとなりました。その中で、視覚障がい者に対する子育て支援策が実はないことがわかり、柔軟な制度の改善を求めました。子育て部門と障害部門の連携によって、制度の狭間が起こらないよう、当事者とも向き合いながら検討していくとの答弁がありました。
➣昨今の子ども乗せ自転車や電動アシスト自転車の増加に伴い、その仕様に自転車駐車場のラック形状などが合わなくなっているという指摘を今年の予算特別委員会でも行いました。今年度は4カ所の改良工事が行われていますが、さらに自転車の多様化に対する対策のスピードを早めるよう要望。今後も実態調査を行いながら可能なところから整備を進めていくとの答弁でした。
➣高齢者や障がい者、ひとり親世帯など、賃貸住宅の入居を断られがちないわゆる住宅要配慮者に対する居住支援の取り組みについてはこの間一般質問などでも取り上げてきました。区では2016年11月に居住支援協議会を設立し、住宅要配慮者の住まい探しや見守りなどの取組みを進めているところですが、高齢者や障がい者の住まい探しが依然として大変だという声があります。不動産団体等との連携をさらに強化し、要配慮者の入居を断らない賃貸住宅情報を増やしていくことや居住支援の充実により大家さんの不安を払拭する取組みが必要なことから、居住支援協議会の機能強化を求めました。