区議会で防災について質問しました
5月30日から始まった第2回定例議会。4月14日に起こった熊本地震を受けて、改めて杉並区の防災について一般質問をしました。
東京でも30年以内に70%の確率で起こると内閣府が2013年末に発表。生活者ネットワークでは日頃から防災意識を高め、いざという時に役に立つ訓練を区民の方々と共に行っています。以前にもサバキャンの様子をこのブログでも紹介しました。毎年恒例となり、今年で3年目。真夏、真冬と開催してきて、今年はいい季節にやりたいねと、現在準備中。そのプレ企画が決まりました。ぜひ、たくさんの方に参加してほしいと思います。
さて、今回は直下地震でも生き延びるためには、行政だけに頼るのではなく、自助・共助による備えをどのようにに作っていくかという視点で質問しました。
いつ来てもおかしくない大震災に漠然とした不安をいだきながらも、いざ地震が来たらどう行動するかきちんとシミュレートできている人は少ないかも知れません。私自身も今回質問をするに当たり、区の現状や区民が抱いている不安や課題の聞き取り、他の自治体の取り組みを調査する中で気づかされたことも多々ありました。
その中で特にこれは問題だと思ったのは、公園や町中に植栽されている樹木です。あけぼのすぎ(メタセコイヤ)やヒマラヤすぎのようにシルエットとしてはとても素敵な樹ですが、実はとても燃えやすいものだということ。震災時に延焼地域となっているところにもあります。ひとたびそれらの樹に火災の火が燃え移れば大変なことになります。だからと言って緑化の観点からは伐ってしまえとは言い難く、何等かの対策を検討することを要望しました。このことは引き続き区の対応を追っていきたいと思います。
また、防災公園などに設置されているかまどベンチやかまどスツール、マンホールトイレなどの防災設備を日常的に区民が使いこなせるしくみをつくることを提言しました。これらの防災設備がどこにどのように備えられているのか、認識している区民は少ないと思います。でも、それも当然。区の公園ではまだ4ヶ所(桃井はらっぱ公園・柏の宮公園・三井の森公園・西荻窪平和児童遊園)にしかありません。都立の和田掘公園にもあります。
共助力を発揮しようと思った時、それぞれの地域の公園などに備えておくことが必要です。豊島区では20カ所以上も地域の中にある公園に防災設備が設置されていて、地域の人が日頃から使う訓練をしていると聞き4カ所ほど見てきました。いずれもかまどベンチやかまどスツール、防災井戸、調理台一体型の炊事場がスタンダードにあり、たまたま町会の方が案内してくださった公園ではパーゴラやソーラー外灯や時計、マンホールトイレ、電源の確保など、住民が意見を出し合いながら作った公園だと聞きました。杉並区でも現在設置されている防災設備を積極的に区民に訓練の場を提供し、4カ所以外にも必要と判断された公園に設置を広げていくように提案し、検討していくという前向きな答弁を引き出すことができました。
食べ物や水など最低限3日分の備蓄、簡易トイレの備えはもちろん、家具の転倒防止や通電火災の予防(感震ブレーカー)、自宅の耐震化など改めて地域の人々に点検を呼び掛けていかなくてはと強く感じました。