杉並を「認知症になってもだいじょうぶ」なまちにしたい!

竹村英明 さん(脱原発政治連盟「緑茶会」代表)、脱原発ゆるキャラのゼロノミクマとともに遊説 阿佐谷南口4/12先日、杉並区内を自転車で走っていると、雨上がりの濡れた地面に高齢の女性がうずくまっていました。「こんにちは、どうしましたか?」とそっと声をかけると、その方はタクシーが拾えなくて歩いて帰るところだと言い、自分で立ち上がることもできるし家もわかるから大丈夫、早くあっちへ行ってとちょっとこわい顔をなさいました。

 本当に大丈夫?行っちゃいますよ、とその場を少し離れたちょうどその時、地域をよく青色灯を付けて回っているパトロールカーが通りかかり、同様に声をかけていたので、ひとまず安心と私は目的地に向かいました。その方が認知症かどうかはわかりませんが、その後、荷物をもって歩き始めた後姿を見て、安心半分、無事に家にたどりつけますようにと祈り半分の気持ちでした。

 いま、こういう場面が地域のあちこちで起こっているのではと思います。そのときどうしたらよいか、少しでも情報をもっているかどうかで対応が違ってくるはずです。前回ここに書いた大牟田市の取組みのように、地域内のどこでも「安心して徘徊できる」まちだったら、認知症はちっとも怖くないだろうな、と思います。

 杉並区にも認知症高齢者を見守る「あんしん協力員」などの制度はありますが、どれだけの人がそのことを知っていて、どれだけの人がその制度によって救われているのか、認知症当事者やその家族のニーズに合ったしくみになっているか。改めて確認していかなくては、と思いました。