年頭のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
一日一日が目まぐるしく過ぎ去り、気がつけばまた年が変わっていました。杉並区議会に送ってでいただいて4年近くが経ち、4月には区議会議員選挙があります。より一層、気を引き締めて臨んでいきたいと思います。
2018年は全国各地で多くの災害に見舞われ、今もなお避難生活をしている方々もあると思います。お見舞い申し上げるとともに、一日も早く安定した暮らしに戻れることを切に願っております。
私たちが生活の便利さを追求してきたツケが地球を苦しめています。自然災害の前には人間は無力だということを思い知らされますが、異常気象がもはや異常ではなく日常になりつつあるとみる人もいます。子どもも大人も安全に暮らせる地球環境をどう守っていくのかを真剣に考え、行動していかなければなりません。
そして、世界に例のない速さですすむ超高齢社会。団塊の世代が75歳以上となる2025年は医療と介護が爆発的に増えていくため、今のままの対策では不十分です。杉並区も特別養護老人ホームの建設をすすめてはいますが、同時に暮らし慣れた地域や自宅で最期まで過ごせるしくみを充実させていかなくてはならないと思います。
昨今、冬の寒空にコートも着ずに散歩をしている方を見かけることが増えてきました。認知症の方と思われるため、声をおかけするのですが、ご自宅に送り届けるところまではなかなかできないものです。これからはそのような方が増えるでしょうから、地域の中でどのように対応していけばよいのかを話し合っておくことも必要でしょう。
また、介護の社会化が期待された介護保険制度は財源問題から改定の度に後退し、人々の暮らしを直撃しています。再び、家族介護に逆戻りしつつあり、介護離職やダブルケア、ヤングケアラーといった問題が今後ますます深刻化していくと考えられます。共倒れとならないためには、高齢者や病気、障がいを抱える人の世話をする家族など、ケアにあたる人の生活や人生の質の向上にもきちんと目を向けたケアラー支援策の拡充が必要です。
子育てと仕事の両立支援も少子化対策を考える上でも重要です。しかし、認可保育所をたくさんつくるだけが解決策ではありません。保育の質を高めていくことも重要課題ですが、ワークライフバランスの視点から働く母親支援ではなく子育て家庭支援として、子育てや介護、家事は女性の仕事のような性別役割分業を改め、ジェンダーの問題としてとらえていくことが必要だと考えています。
貧困や孤立を生む社会は誰にとっても生き辛いものになってしまいます。だれも排除されない社会づくりをさらにすすめるために今年の統一地方選挙に向けて2期目の挑戦を決めました。政治は生活を良くする道具。身近な生活課題の解決に引き続き取組んでいきたいと思います。