このまま原発を進めてよいのか、みんなで考えよう!

小原浩靖監督から映画への思いを語っていただきました
今から約40年前(1986年4月26日)に発生したチェルノブイリ原発事故によって、日本茶葉から放射能が検出され取組が中止になったという話を生協加入後に聞き、原発の恐ろしさを実感したのが、私の原発反対の原点です。事故当時、国は輸入食品に対する放射能の暫定基準値を370ベクレルとしましたが、私の参加する生活クラブ生協ではその1/10の37ベクレルを暫定自主基準値とし、基準値を超えた食品は供給をストップするという方針としました。隣接するヨーロッパ産のものが取組中止になることは想定内であっても約8000キロ離れた国内提携生産者である三重県のわたらい茶からも自主基準値を超える放射能が検出され、7トン以上の日本茶が出荷できない事態になったことは驚きと恐怖でした。そこで生活クラブは生産者だけに痛みを押し付けるのではなく全量引き取り、原発や放射能について考える材料にすべく各地域に配り、缶詰にしたりマヨネーズの空き瓶に詰めたりしてそれぞれをツールに脱原発の運動を展開していきました。
●「原発をとめた裁判長~そして原発をとめる農家たち」上映会が実現!
原発をとめた裁判長はずっと観たかった映画でしたが、いつも機会を逃していました。東海第二原発再稼反対する街宣を一緒にやっている方々と上映会をやろうとなり11月16日に実現しました。当日は会場いっぱいの参加があり、大勢と脱原発を共有できたことはうれしいことでした。
内容はもちろん期待通り。関西電力の大飯原発3・4号機の運転差し止め、高浜原発3・4号機の再稼働差し止めの仮処分決定を出した福井地方裁判所の樋口英明元裁判長の判決文は国や電力会社への忖度ゼロ、100%私たち市民の方を向いた誰もが理解できるもの。地震列島日本に原発はいりません。 樋口さんは決して脱原発派ではないといいますが、地震の揺れの度合いを示すガルに対応する設計に全くなっていない、なんと恐ろしいこと!そんなものを稼働させて良いはずもなく、本来、どの裁判においても樋口元裁判長のような判断がされるべきものと思います。樋口さんは退官後も原発の危うさを講演して全国を飛び回っているとのこと。東京電力福島第一原発事故では杉並区も放射能の被害を受けました。安全神話は崩れ去り、原発事故は起こるものとして対応していかなくてはならないと思います。先に述べた放射能汚染された茶葉を30年後にどのように半減したか、放射能検査をしたそうです。セシウム134の半減期は約2年、セシウム137は約30年。検査結果はセシウム134は不検出でしたが、セシウム137は1キロ当たり23ベクレルでした。30年経っても放射性物質が残り続けることが立証されました。ゼロになるまでにはまだまだ長い期間がかかるということです。
●苦難に負けず頑張る農業者を応援したい!
一方で、原発事故によって土地が放射能に汚染されてしまったにもかかわらず、福島の農業者たちの原発のない社会への果敢な挑戦は私たちに希望を与えてくれました。農地の上に太陽光パネルを設置して、農業と太陽光発電を同時に行うソーラーシェアリングを実践し福島で再び立ち上がる若手農業者の姿が素晴らしく、感動しました。福島産農産物を利用して応援していこうと思います。
●3か月に1度の「東海第二原発再稼働反対」の街宣@阿佐ヶ谷駅南口
先週末に東京電力柏崎刈羽原発について、新潟県知事が再稼働を容認すると発表しました。福島の事故を起こした東電が事故後初めて原発を再稼働する訳ですが、国民の安全は確保されるのか、不安は払拭されたのか、樋口理論から言えばNGだと私は思います。県議会の審議はくれぐれも慎重にと願うばかりです。
12月14日(日)11:30~12:30 @阿佐ヶ谷駅南口広場
3か月に1度の各地一斉行動です。ぜひ、ご一緒に首都圏から一番近い東海第二原発の再稼働反対、脱原発を訴えませんか!
