子どもの自主性・主体性を育む子どもの居場所 第4定例議会 <一般質問より>
今回、一般質問で取り上げたテーマは「子どもの放課後の居場所」。これまで「一小学校区一児童館」の体制に力を入れてきた杉並区。0歳から18歳までを対象に多くの子どもたちに利用されてきました。児童館では小学生の放課後の居場所として、共働き家庭などの子どものための学童クラブとして、ゆうキッズという乳幼児親子のつどいの場として、さらに中高校生の居場所としてもその役割を担っています。
しかし、時代の変化とともに、それぞれの事業のニーズが高まりパンク状態に陥るという課題が生じていました。また、老朽化により更新時期を迎える建物も多く、そのため区立施設再編整備計画の対象に児童館も組み込まれました。
具体的には今後、児童館で行われてきた事業の内、小学生の学童クラブと放課後の居場所は主には小学校の中に移ることになります。区立施設再編整備計画第一期・第二次実施プラン(2019~2021年度)では、これまでの児童館は乳幼児親子専用の居場所や学童クラブ専用館、地域コミュニティ施設などに再編される計画となっています。
そこで、今回は一番の遊び盛りの小学生の放課後の居場所に焦点を当てて質問。質問のあたり、すでに小学校内で行われている放課後等居場所事業4か所の内、2か所を見学させてもらいました。いずれの学校でも児童館の時より多くの児童が利用している実績を確認しましたが、数字だけで良し悪しをはかることはできません。子どもが放課後の自由な時間を思い思いに過ごすことができる環境をつくることが必要であり、そのことがきちんと保障されているかどうかが重要だからです。
子どもは家庭・学校・地域で育つという認識のもと、放課後居場所等事業を担うスタッフの研修や学校施設を活用することから学校との綿密な連携の必要性、地域のかかわりなどについて確認していきました。
また、子どもの遊びの環境設定や子どもとの関わり、危険管理、地域との関係調整等を整理し、子どもの主体的な意欲がより育まれるためには、それぞれの子どもが自らやりたいことをして遊べる環境を整えることが必要だという「プレイワーク」の考え方を紹介し、区の放課後等居場所事業に対する認識も同様であることを確認。大枠の方向性は確認しましたが、それぞれの現場でその考え方がきちんと体現されているかは今後も引き続き注視していきたいと思います。(一般質問&答弁はこちら)