保健福祉委員会(2月20日)の質疑より②~子育て応援券の見直しと病児保育について
2月20日の保健福祉委員会で報告された案件の中から、主なものについて報告します。
杉並子育て応援券は他区からも注目されている事業ですが、かねてより行財政上の課題が指摘されており、今回見直しがされました。この間の利用状況やアンケート調査、子ども・子育て会議の議論を経て、受益と負担の公平性等を考慮した仕組みとするとのことです。
妊娠期からもらえる「ゆりかご券」に始まり「出生券」「0歳児券」「1歳児券」「2歳児券」と、これまでの子ども一人当たり合計9万円分の応援券が2020年度以降は7万円分(ただし、2020年度のみ「0歳児券」1万円分は残る)となります。
「0歳児券」と「出生券」が統合され新たな「出生券」が3万円(出生多子券は3万5千円)分となるほか、「1歳児券」「2歳児券」は減額、0~5歳児の有償券は各歳児における購入可能冊数が2冊から3冊に増えますが、有償券購入価格が1冊当たり3千円から4千円となります。1万円分相当分であることは変わりません。
また「ゆりかご券」でのタクシー利用については、これまでは陣痛時にかかりつけ病院へ行く場合だけでしたが事由にかかわらず可となります。「子どもを預けるサービス」については交付対象以外の子ども(兄弟姉妹)についても預かり可能になります。
来年4月の新制度までに利用者への周知徹底が必要です。区は、情報提供の充実を図り、より使いやすいしくみにしていくとのことですが、これからも見直し後の利用動向について注視していきます。
さて、病児保育室が新たに1か所増えます。天沼にある衛生病院の向かいのビルの1階部分に開設される(仮称)東京衛生病院病児保育室で、定員6名(予定)、月~金8:00~18:00。2020年3月から委託による運営が開始されます。
杉並区内では西荻窪の「ちぎら医院病児保育室ラビットルーム」、和田の「すぎなみ病児保育室しーず(佼成病院に併設)」に続く3か所目となります。保育所で預かってもらえない病児を抱えたパパママの安心のために、きちんと役割を果たせるよう期待しています。