クロストーク  待機児童解消へ建築士からの提案

2016年8月24日 17時21分 | カテゴリー: 活動報告

クロストーク「緊急改修アイデア〜待機児童解消につながるヒント〜」 8/20

さまざまな職業、多様な立場の人が意見を出し合うクロストーク「緊急改修アイデア〜待機児童解消につながるヒント〜」 8/20

8月20日に杉並建築会と東京建築士会女性委員会が主催するクロストーク「緊急改修アイデア〜待機児童解消につながるヒント〜」が開催され、参加しました。杉並区の待機児童問題を解消するひとつのアイデアとして、既存の保育園の改修や増築によって定員数を増やすというもの。当日は区長も参加し建築士や保育園、行政関係者などが一堂に会しました。他の自治体の事例報告や区内の2カ所の保育園を例にとったプラン提案、グループごとのワークショップなどが行われました。ちょっとした発想の転換によって、保育をしながらの工事の工夫で定員数を増やすことができる手法に学ぶところがありました。

新規保育園を建設するようなまとまった定員数の確保にはなりませんが、新規園建設と既存園の改修の組み合わせによる待機児童解消対策を区は検討すべきだと思いました。費用面についての話には及ばなかったので、その辺が気になりましたが、今後の保育環境の確保に数と質の両面からの議論が必要です。

杉並区緊急事態宣言によって出された、来年4月に向けた保育園建設では区の強引なやり方に多くの区民が反発し、私たちも心を痛めてきました。今回のことは保育園に入れないことがその家庭の暮らし、特に経済的に左右することを懸念してのやむを得ない措置として「いのち・平和クラブ」として賛成はしましたが、区のやり方には納得できない部分も多々あります。今後同じようなことが起こらないためにも杉並区の保育行政についての議論を様々なステイクホルダーを交えて行っていくことが必要です。保育園を増設することだけが目的になっては本末転倒。子どもにとっての最善の利益を保障する保育とはどういうものなのか、そのためにはどんな保育園がいいのか、さらに地域との関係も重要です。今の杉並区にはそこが欠けているように思えてなりません。

厚労省が待機児童解消に向けて満1歳になったら、年度途中でも入園できることを予約する「入園予約制」を導入するという方針を決めたという8月24日の朝日新聞・朝刊一面の記事を見て、これもうまく機能すれば保育園の入園に育休期間を合わせなくて済むため、親子にとってはうれしいニュースかもしれません。国の動きや今回のクロストークが硬直的な区のやり方に一石投じたことになればいいなと期待し、今後の議論を注視していきたいと思います。