「患者のためになるか」「納税者はそれに納得するか」 松沢病院を視察して その①

2015年7月6日 20時03分 | カテゴリー: 活動報告

都立松沢病院を視察する機会を得て、9名の区議会議員で行ってまいりました。東京ドーム4個分と言われる広大な敷地には緑豊かな環境が広がり、2012年に新たに開設された本館診療棟は非常に清潔な明るい印象で、これまでの精神病院のイメージを払拭するものでした。

松沢病院の運営理念には以下のものが掲げられています。

 1.都民のための精神医療センターとしての役割を果たす 

 2.質の高い精神科および身体科医療を提供する  

 3.患者中心の医療・看護を実現する   

 4.社会に開かれた医療を行う                 

 5.地域住民に親しまれる病院を目指す             

 2012年以降、民間医療機関の要請を断らないこと、患者に選ばれる病院をつくることをモットーに、職員が持つべき二つの判断基準として「患者のためになるか」「納税者はそれに納得するか」を念頭に置くことを目標としているそうです。その中で、患者や家族に対するアンケートでこの病院を選ぶかまたは人に薦めたいかという問いに患者自身が「はい」と回答した数が家族の回答を上回ったこと、また、医師や看護師などの職種間に満足度の差がないことが特徴だという院長のお話が印象的で、その背景には並々ならぬ努力があるのだと推察しました。

 隔離や身体拘束は権利擁護の観点からも極力行わない方針には当然と思う反面、自傷や他の人に危害を及ぼすことへの対応など理想論だけでは解決できない悩ましい現実問題もあるのだと理解しました。