保健福祉委員会(2月20日)の質疑より③ ~学童クラブの民間委託について


「杉並区学童クラブの民間委託ガイドライン」策定の報告がありました。これまでの取組みを振り返り、改めてガイドライとしてまとめ、今後の学童クラブの運営委託の基本指針としていくということです。

これまでと変わるのは、参入できる法人形態です。今までは委託する運営事業者は社会福祉法人とNPO法人、学校法人の非営利法人に限られていました。現在、民間委託している学童クラブは48館中12館で、それらを2つの事業者(社会福祉法人福音寮9館、NPO法人ワーカーズコープ3館)が運営している状況です。

今回、限られた事業者しか参入していないことが課題とされ、運営事業者として応募できる枠が公益法人および株式会社にも広げられました。多様な事業者の中からより優良なところを選定できるようにすることは重要だと思いますが、営利を目的とする株式会社の事業内容をどう評価するのか、選定委員会での選定基準の視点や判断が問われると考えます。

各クラブには保護者や学校関係者、地域の児童福祉関係者、所属館や学童クラブの責任者、区の担当責任者などで構成する運営協議会が設置されますが、質を担保する上でこの協議会が重要な場となります。また、委託後のモニタリングも鍵になるため、そこをきちんと機能させることを前提に株式会社の参入を検討するよう求めました。