子どもの学習支援NPOの活動 ~支援現場から見える子どもの貧困・孤立~ ①

    左から3人目が森山誉恵さん

11月4日はインクルーシブ事業連合主催の子育て支援フォーラムに参加しました。私が初代事務局長として務めたインクルーシブ事業連合。当時から毎年、様々な切り口で子育て支援フォーラムを開催しており、議員になった後もフォーラムには毎回参加しています。

今年のテーマは児童養護施設の子どもたちの学習支援。子どもたちの生まれ育った環境によらず、必要な支援が行き届くことを目的に設立された認定NPO法人3Keys代表の森山誉恵(たかえ)さんを講師に、支援現場から見える子どもの貧困・孤立についてお話を伺いました。私が森山さんと出会ったのは2009年の草の根市民基金・ぐらん助成の公開選考会でした。当時はまだ、慶応大学の学生さんで任意団体の3Keysとして児童養護施設の子どもの学習支援ボランティア派遣の活動に助成金をというものでした。あれから8年、森山さんはその活動を自分の仕事として継続してこられたことが素晴らしいと思います。

3Keysは学習支援事業、子どもの権利保障推進事業、啓発事業を主な事業の柱としています。学習支援事業では主に虐待を受けて施設に入っている子どもの支援を行っています。4万5千人が社会的養護のもとで暮らしていて、日本ではまだまだ施設が主流となっています。2016年度12万件の虐待が発見・対応されていますが、施設に入所できているのはその1割にも満たないのが現状です。虐待の発見数はこの15年間で12倍に増えたというデータにはショックです。虐待に対する地域の目も育ってきたということもあるのかもしれませんが、いずれにしても12万件以上の虐待を放っておいていいはずがありません。

3Keys の活動は虐待保護で終わらせない、自立できる学力をつけて社会に送り出すための支援、ボランティアの研修やマッチングフォローを施設の職員に代わってサポートしています。児童養護施設では勉強サポートが最も多いニーズです。勉強の遅れがある子どもが多いのはわかっていても施設スタッフには勉強を見る余裕もないのが現状。養護施設退所者の最終学歴は高卒58%、中卒23%で4年生大学を卒業できるのはたったの4%です。最初から進学をあきらめてしまう子も多い中、学習支援を丁寧に続けることにより、学習への自信や自分への自信に繋がったり、具体的な将来の目標を描きやすくなると言います。また、進学する子どもを見て、自分も頑張ろうと思える施設全体の学習意欲の向上も。森山さんたちの事業が少しずつ制度に影響を与え始め、中高生に向けた学習補助費用の加算や大学進学時の金銭的支援が充実してきました。ところが、その制度を利用したのは東京と神奈川で各1件のみで活用率・認知度が低いことが残念です。使えない制度ならつくりかえる必要もあるのではないでしょうか。社会保障費のうち、児童・家族関係はたったの4%でしかないのも問題です。学習支援をする学生ボランティアも自分の奨学金返済のためのバイトが忙しく、ボランティアに時間が割けないという課題もあり、学生ボラの募集も大変のようです。どこを切っても課題だらけで、子どもたちの生き辛さは色々な所に広がっていることを危惧します。